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※このインタビューは、令和5年9月に実施したものです。

FC東京の選手に健康づくり(食生活(栄養))について伺いました!

小泉 慶(こいずみ けい) 選手:イメージ1
氏名
小泉 慶(こいずみ けい) 選手
生年月日
1995年4月19日
出身地
東京都足立区
ポジション
MF
Q

小泉選手がサッカー選手になる前に、食生活で意識されていたことはありましたか?

A

競輪選手だった父の影響で、自然とアスリートが身体づくりをするために食べるような食事をしていました。それほど特別なことはしていませんでしたが、ファストフードやお菓子などはほとんど食べる機会がなかったので、それほど好きになることもありませんでした。3食しっかりたくさん食べるようには言われていたので、兄弟3人でかなりの量を食べていたと思います。

Q

サッカー選手になってからはより食事に気を遣うようになりましたか?

A

炭水化物をどれだけ摂るかという問題がサッカー選手には多いと思うのですが、僕は絶対に食べた方がいいと思っています。僕は試合の前日や当日は意識的にかなり食べていて、試合中に空腹を感じると力が出ないので、できるだけ満腹に近い状態で試合に臨みたいんです。

Q

コンディションを整えるために工夫していることはありますか?

A

肉を食べるようにしています。週に1回は焼肉を食べないと、体調が悪くなる気がします(笑)。もちろん、肉ばかりでもダメですし、野菜ばかりでもダメだと思うのですが、しっかりバランス良く食事をしていれば、身体のコンディションは整えられると思っています。

小泉 慶(こいずみ けい) 選手:イメージ2
Q

FC東京では、世界のトップレベルを経験している長友佑都選手ともチームメイトですが、何かもらっているアドバイスはありますか?

A

長友選手とは話す機会が多くありますね。やっぱり食事の話が印象に残っています。食事に細かく気を遣っている選手もいると思いますが、僕自身は、食事はひとつのリフレッシュの時間だと思っていて、長友選手からも『試合や練習でプレッシャーもあって、食事でもプレッシャーがあるとなかなかしんどいから、ストイックに考え過ぎないでストレスを抱えずにリフレッシュしよう』と言われました。今のFC東京は若い選手が多いチームなので、長友選手の経験とアドバイスは非常に大きいと思います。

Q

最後に都民の方々へ、からだとこころをより良い状態にするためのアドバイスをお願いします。

A

本当にありきたりなのですが、1日3食をしっかり食べて、適度な運動をして、しっかり睡眠をとることが良いのだと思います。それぞれ人によって最適なポイントは異なるので、何をすれば自分に一番合うかを見つけて、それを継続していくことが良いと思います。僕の場合も、「毎朝納豆ごはんを食べ、週に一度焼肉を食べる!」というくらいの内容なので、みなさんも難しく考え過ぎずにやってみてください!

小泉 慶(こいずみ けい) 選手:イメージ3

FC東京の選手を支えるスタッフに健康づくり(食生活(栄養))について伺いました!

フィジオセラピスト(理学療法士)

中村 有希 さん:イメージ
中村 有希 さん

「フィジオセラピスト」として、ケガをした選手のリハビリを支えたり、日頃からケガの予防やコンディションの維持をサポートしている。

選手たちのメディカルチェックで血液検査やアレルギー検査の結果を確認して、栄養アドバイザーと選手の食事の相談をすることもあります。たとえばある選手は、本人も知らない食物アレルギーがわかったことで、医師の指示と栄養アドバイザーへ相談のもと試合前に食べている食事を変更しました。ケガだけでなくパフォーマンスの低下も予防するために、FC東京のメディカルチームとして連携して、選手たちのコンディションづくりに取り組んでいます。

栄養アドバイザー(管理栄養士)

久保田 尚子 さん:イメージ
久保田 尚子 さん

FC東京のトップチーム、アカデミー(18歳以下のチーム)の身体づくりやコンディションの維持向上を食事・栄養面からサポートしている。

プロサッカー選手に限らず、都民のみなさまにも私からお伝えしたいのは、とにかく「朝食」の大切さです。たとえばある選手は朝起きるのが苦手で、加入当初は「朝食」の重要性をそれほど理解していませんでしたが、「おにぎりなら食べられる」と自分なりに朝食を食べる工夫をして実践するようになりました。その後、彼がチームでレギュラーをつかみ、海外移籍も果たす活躍に至ったのは、本人の意識と努力の結果なのはもちろんですが、朝食がひとつのきっかけになったのかもしれません。

私たちが食べている食事での炭水化物は50~60%ですが、体の組成を見ると5%程度です。それは、寝ている間にも炭水化物=糖質は消費されているということで、これを朝食で補うことができないと、脳のエネルギーとなる糖質が不足して集中力や注意力が足りなくなってしまいます。小学校や中学校の授業は午前中が4時間、午後がだいたい1~2時間ですよね。もし朝ごはんを食べないと午前中のうちに集中力が途切れてしまうかもしれません。お仕事をされている方も同じように、午前中から集中して仕事をするためには、朝食で糖質を補っておくことが欠かせません。だから、朝はしっかり食べる!これが一番大切なんです。

  • 1日3食規則正しくバランスよく食べることが大切なのは、アスリートも同じなんだね。
    特に朝食は、身体が活動するための準備を整えるのに大切な役割を担っているよ!
    健康づくりのために、理想的な食事内容や食事量を知り、出来ることから取り組もうね。