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マダニ

 マダニは山林や草むら、ヤブなどに生息しており、生息場所に近づいた動物や人に寄生し吸血します。

生態

 マダニの体長は、種類にもよりますが、成ダニでは吸血前で3~8ミリメートル、吸血後は10~20ミリメートル程度です。
 吸血期間は長時間(数日から、長いものは10日間以上)で満腹になると自分から離れますが、それまではなかなか離れません。

被害

 吸血されてもほとんど気がつきませんが、異物感のある場合もあります。マダニは、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間吸血します。無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまい、炎症を起こすことがあります。吸血中のマダニに気がついたときは、できるだけ医療機関(皮膚科)で処置をしてもらってください。
 マダニによって媒介される感染症としては、日本紅斑熱やライム病などがあります。また、最近になってその存在が知られるようになった重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しています。
吸血されて一週間ぐらい後に、刺し口周辺に紅斑(約5平方センチメートル)ができたり、発熱などがあったら、医師の診察を受けてください。

予防

 マダニに吸血されないようにすることが大切です。
 特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。
 草むらやヤブなど、マダニが生息する場所に入る場合には、長袖や長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくしましょう。服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)や化学繊維素材のもの(マダニがつきにくい)が薦められています。また、DEET(ディート)やイカリジンという成分を含む虫除け剤には忌避効果が認められています。DEETを含む虫よけ剤の中には、服の上から用いるタイプもあります。
 屋外で活動した後は入浴し、マダニに吸血されていないか確認しましょう。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。


【写真】 成虫(吸血前)


【写真】 吸血前と後

 
【写真】 腕についたマダニ

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(東京都感染症情報センター)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。マダニにご注意! ~マダニQ&A~(東京都健康安全研究センター)

お問い合わせ

このページの担当は 健康安全部 環境保健衛生課 指導担当(03-5320-4391) です。

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