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退職後も継続的に
がん検診を受けましょう!

コラム2024.2.29

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退職された皆さん、定期的にがん検診を受けていますか?
東京都の調査結果(令和2年度 健康増進法に基づくがん検診の対象人口率等調査)によると、がん検診における60代女性の受診率が低い傾向にあります。退職後、企業等の検診を受けられなくなることも要因の一つと考えられます。
現代では日本人のおおよそ2人に1人ががんになると言われていますが、早期治療による5年後の生存率は90%以上ということもわかっています。初期段階のがんは自分では気づきにくいことから、定期的にがん検診を受けて早期発見・早期治療に努めましょう。
東京都では退職した方に向けて、リーフレットを通して継続的ながん検診を呼びかけています。ぜひご覧ください。

  • ※出典:公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2022」より

退職後のがん検診についてリーフレットでお伝えしています

リーフレット:「これからは、お住まいの区市町村でがん検診を受けましょう」

リーフレットには、国が推奨する5つのがん検診(胃がん検診・肺がん検診・大腸がん検診・乳がん検診・子宮頸がん検診)の情報とともに、区市町村のがん検診担当部署の案内などを掲載しています。都ポータルサイトのQRコードやURLも掲載していますので、ぜひダウンロードしてご覧ください。

ダウンロードはこちらから

退職後のがん検診は、お住まいの区市町村で受けられます

区市町村では、国が推奨する5つのがん検診(図1)を実施しています。がん検診の案内は、お住まいの区市町村からハガキや封書などで郵送されますので、届いたら必ず内容を確認しましょう。
がん検診は各区市町村が指定する検診機関や医療機関で受診できます。また、検診にかかる費用の全額または一部を区市町村が負担していることから、無料または少ない自己負担額で受診できます。詳しくはお住まいの区市町村にてご確認ください。

  • ※自己負担額は、区市町村や検診内容によって異なります。

・区市町村のがん検診担当部署はこちら
・コラム「区市町村から届くがん検診のお知らせについて」はこちら

(図1) 国が推奨する5つのがん検診 ※令和6年2月時点

  • ※胃がん検診については、当分の間、胃部エックス線検査を40歳以上の方に年1回実施しても差し支えないとしています。

区市町村のがん検診受診の流れ

がん検診の案内が届いたら、区市町村指定の方法で申し込み、検診を受けましょう。
この検診では、がんの疑いがあるかないかを判定し、疑いがある場合は精密検査で詳しく調べます。検診結果が「要精密検査」となった場合は、必ず精密検査を受けましょう。
また、「異常なし」の判定であっても、必ず定期的にがん検診を受診しましょう。

(図2) 受診の流れ(例)

がん検診には、メリットとデメリットがあります

がん検診には、がんを早期発見し、早期治療につなげられることや、がんによる死亡リスクを減らすこと、「異常なし」を確認して安心を得られることなど、数多くのメリットがあります。
その一方で、見つけにくい場所にあるがんや見つけにくい大きさのがんを見逃すこともあります(偽陰性)。また、がんではないのに「がんの疑いがある」と判定されてしまう(偽陽性)などのデメリットもあります。
区市町村が行うがん検診は、その質を保つための精度管理(検診の評価)によって、デメリットが大きくならないように取り組まれており、デメリットを上回るメリットがあることが科学的に証明されています。

高齢者のがん検診について

がん検診は健康に暮らしている方が、検診によってがんの早期発見が行われ、早期治療につなげることでがんで亡くなる方を減らすことを目的としています。
しかし、精密検査の中には体に負担のかかる検査もあります。そのため、国が推奨するがん検診では、受診を特に推奨する年齢の上限は69歳と示されています。70歳以上の方は、ご自身の体力や体調、検診のメリットとデメリットを考え併せて受診を決めてください。かかりつけの医師がある方はよくご相談のうえ、受診すべきかどうかを判断してください。

高齢者のがん検診についてはこちら

がん検診についてもっと知りたい方はこちら!

「2人に1人はがんになる!? 受けよう! がん検診 デジタルブック版」

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