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結核とは(病気の説明)

結核とは(病気の説明)

結核 ~過去の病気ではありません~

 2021年において東京では1,429人、多摩立川保健所管内では53人の方が新たな結核・潜在性結核感染症の患者様としての登録があります。特に東京都では、高齢者の方の発病に加えて、20歳代及び30歳代の若い世代の患者さんが多いのが特徴です。

結核の主な症状とは

最初のうちは症状がほとんどありません。病気が進行すると、せき、たん、発熱(微熱)、体のだるさ、食欲低下などの症状がでます。かぜの症状に似ているため、症状が出始めてからも結核になったことに気付かずに、結核の発見が遅れることもあります。
2週間以上続くせき、たん、発熱は、結核の注意症状ですので医療機関を受診しましょう。

結核の症状
東京都保健医療局発行 療養の手引 より

どうやって起こる病気?

結核を発病して排菌している人がせきやくしゃみをした時に、結核菌を含んだ飛沫(しぶき)が周囲に飛び散り、その周りの水分が蒸発した状態(飛沫核)で空気中に漂い、それを吸い込むことによって感染します(飛沫核感染=空気感染)。
多くの場合は、結核菌が体に入っても体の抵抗力により追い出されます。結核菌が追い出されず、体に残っている状態を「感染」といいます。
そして、「感染」後、結核菌が体内で活動し始めると病巣ができ、せきやたん、発熱などの症状が現れます。これを「発病」といいます。ただし、「発病」する人は感染した10人のうち、1人か2人といわれており、感染した人全員が発病するわけではありません。
乳幼児期に行われるBCG予防接種については、乳幼児の重症化の予防には重要ですが、成人の発症予防には効果が低いといわれています。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。結核とは(東京都感染症情報センター)

感染と発病の違い
東京都保健医療局発行 結核の健診を受ける方へ より

治療について

 結核の治療は複数の抗結核薬を6か月以上服用する必要がございます。決められた期間、抗結核薬を毎日飲むことで結核は治ります。治療の途中で服薬を止めてしまったり、不規則な服薬は薬の効かない薬剤耐性を作り出してしまう可能性があり、確実な内服が重要です。

日頃からできること

 定期的に健診を受けるとともに、精密検査が必要と言われた場合は必ず受診をするようにしましょう。
 身体の免疫を落とさないために、バランスの取れた食事や十分な休養、睡眠、適度な運動等健康的な生活を心がけましょう。
 咳が出るときはマスクをしましょう。

結核予防会結核研究所 結核とは

お問い合わせ

このページの担当は 多摩立川保健所 保健対策課 感染症対策担当 です。

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