「なにごともない、明日を守る。」
私たちの仕事は都民の生命と健康を守ること。
行政としての仕組み作りなどを通して、
医師+αの力が引き出される場所です。
渡部 裕之;イメージ 渡部 裕之;イメージ

多様な業務に携わり、
それぞれの
「やりがい」が
見つかる職場

渡部 裕之

都保健所勤務 
部長級
西多摩保健所

2023年2月時点

都保健所の仕事紹介

関係機関と協働し、地域の健康を守る。

 東京都が所管する保健所は、多摩地域の5か所と島しょ保健所(伊豆・小笠原諸島)を合わせて6か所あり、担当する複数の市町村や地域の関係機関・団体等と連携・協働しながら、地域のみなさんの健康と生命を守っています。
 感染症、食中毒対策などの健康危機管理、広域の医療連携などは主に都の保健所が、母子保健や予防接種、がん検診などの住民に身近なサービスは市町村が担い、専門性や事業の効果・効率も踏まえた役割分担をしています。
 都の保健所は医師が複数名配置され、公衆衛生医師としての指導・育成がしっかりと行われており、保健所内の多職種(保健師・栄養士・歯科衛生士・衛生監視・事務など)と共に働く中で医師としても成長できる職場です。

都保健所の仕事紹介;イメージ

新型コロナウイルス感染症
(Covid-19)と保健所

新型コロナウイルス感染症に一丸となって対峙し、困難を乗り越えてきました。

 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)では、保健所がこれまでに経験したことのない健康危機事態となりました。感染症法に基づく届出から積極的疫学調査やクラスター対応、患者の療養支援、健康観察や相談等の様々な業務に、地域の核として医療機関はもちろん市町村とも連携しながら対応しています。
 感染拡大時に業務がひっ迫することもありましたが、所外からの応援等も得ながら、担当職員はもちろん職員全員が高い使命感のもとに一丸となって対峙し、困難を乗り越えてきました。
 今回、膨大に増加する業務を遂行するため、これまで立ち遅れていた保健所のデジタル化が進み、飛躍的に事務の効率化が進みました。先入観にとらわれないみなさんの活躍をお待ちしています。

新型コロナウイルス感染症(Covid-19)と保健所;イメージ

東京都で公衆衛生医師として
働く魅力

公衆衛生医師の多様なやりがい

 公衆衛生の「やりがい」は実に多様です。難病や精神保健対策、在宅医療等では、福祉や教育等の異なる分野の人たちと協働する面白さに気付きます。もちろん、災害時健康危機支援チームの活動では、あらゆる関係者と共にミッションを遂行する醍醐味があります。さらに、地域の健康課題を抽出し、政策・事業を企画・立案することや、予算や人員等についての関係部署との交渉にも面白さがあります。多職種で知恵を絞り、都民や議会に説明し多くの人の理解と共感を得ることには達成感があります。よく知らずに公衆衛生に飛び込んだ私ですが、続けるうちに多様な「やりがい」が見つかり、充実した仕事を続けることができています。

東京都で公衆衛生医師として働く魅力;イメージ

PROFILE

入職前の経歴:臨床から基礎研究に転じ、その後公衆衛生医師募集の記事をきっかけに入都しました。

趣味:登山