東京フィフティ・アップBOOK
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要介護レベル年齢(歳)総得点65707580856.1%17.4%40.1%36.3%90012345678910111213生活機能の自立度高いAパターンBパターンCパターンDパターンフレイルレベルここで覚えておきたいのがフレイルという言葉です。病気や老化などの影響を受けて、心身の活力(筋力や認知機能など)を含む生活機能が低下し、将来、要介護状態となる危険性が高い状態のことを言います。つまり、健康寿命を縮めることにつながるため、その予防が大切なのです。50世代にとってフレイルはまだ先のことのように思えますが、元気に年を重ねていきたいなら、今からフレイルの知識を持ち、対策を始めるのが理想的です。そのときのポイントは栄養、体力、社会参加です。D 90歳でもフレイル知らず 。C 老化の影響が80歳以降出現し、80代後半でフレイルに。B 生活習慣病の管理がうまくいかず、75歳ごろフレイルに。A 生活習慣病の重症化などが影響し、65歳時点でフレイルに。フレイルは簡単に言うと、「健康」と「要介護」の間の状態のこと。早めに気づいて適切な対応をとれば、健康な状態に戻れます。その対策は、50代から始め、右図のように重きを置くポイントを主に65歳ごろから切り替えていくとよいでしょう。健康長寿のはフレイル予防にあり!「生活機能の加齢変化パターン」Taniguchi Y et al. J Gerontol A Biol Sci Med Sci(2019)の図を改変*生活機能は老研式活動能力指標を用いて測定フレイルになる時期は個人差がある!年代別の対策のポイントフレイルとは50歳~64歳65歳~74歳75歳~生活習慣病予防切り替え時期フレイル予防113Part 4 健康長寿のために

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