1ページ目 人と地球にやさしい食生活を実践しよう 東京都北多摩北部保健医療圏地域保健医療推進プランの目標である、「生涯にわたる食を通した健康づくりの充実」のために、当圏域では、「栄養バランスのとれた食事の推進」を取組目標としています。その具体的な取組内容としては、 「主食・主菜・副菜のそろった食事」、「十分な野菜の摂取」、「適正な栄養成分表示の普及啓発」、「食品ロスを減らす取組」 の4つを推進しています。 このリーフレットは、取組内容から、市民の皆様にも実践していただきたい内容を掲載しています。 とりくみ1 主食・主菜・副菜をそろえよう とりくみ2 野菜プラス&食塩マイナス とりくみ3 食品ロスを減らそう SDGsとは? 持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals) の略称で、 地球が抱える問題を解決するための世界共通の17の目標のこと。 このリーフレットでは、 とりくみ1・2では目標3「すべての人に健康と福祉を」 とりくみ3では目標12「つくる責任 つかう責任」が関係しています。 2ページ目 とりくみ1 主食・主菜・副菜をそろえよう 主食はごはん・パン・めんなどのことで、エネルギーのもとになるもの。 主菜は肉・魚・卵・大豆などのことで、からだをつくるもとになるもの。 副菜は野菜・きのこ・海藻などのことで、からだの調子をととのえるもの。 地場野菜を活用して栄養バランスを考える報告書によると、多摩小平保健所管内で 主食・主菜・副菜を毎日そろえて食べる子供は5人中3人しかいません。 主食・主菜・副菜をそろえることで、必要な栄養素をバランスよく摂ることができます。 外食・中食でも主食・主菜・副菜はそろえられる! 1つめ 冷凍・レトルト食品等を活用 主食の冷凍焼きそば、主菜のゆで卵、副菜のカット野菜 材料を足すだけで味付け不要 2つめ 外食の際は主食・主菜・副菜がそろった定食やセットメニューを選ぶ 主食・主菜のみの丼や麺類は副菜のサラダ等を追加するとバランスUP とりくみ2 野菜プラス&食塩マイナス 野菜の1日の目標量は350グラム以上で、野菜料理だと5皿分です。 都民の平均摂取量は299グラムで、あと1皿(約70グラム)足りません。 野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維等の栄養素を含みます。 食塩を摂りすぎて、野菜や果物が不足すると、ナトカリ比が高くなり、高血圧の原因の一つとなります。 ナトカリ比は、食塩に当たるナトリウムと野菜に含まれるカリウムの比で、ナトリウムをカリウムで割った値が低ければ低いほど、高血圧予防になります。 食塩の1日の目標量は男性 7.5グラム未満、 女性 6.5グラム未満です。 都民の平均摂取量は男性11.5グラム、女性9.8グラムで、1食3グラム以上は摂りすぎです。 栄養成分表示 を確認して、摂っている食塩相当量 を知りましょう! ・野菜プラス・食塩マイナスのポイント 1つめ 汁物を具だくさんに 汁物は具を多くすることで、野菜をたくさん食べられます。 さらに、汁が少なくなるので食塩を減らすことができます。 2つめ 地場野菜を選ぶ 旬の野菜や新鮮な野菜は栄養を多く含みます。 野菜に豊富に含まれるカリウムは、余分な食塩 (ナトリウム)を体外に排出する作用があり、 高血圧予防にもつながります。多摩小平保健所 管内ではブロッコリー、ほうれん草、にんじん、 大根、キャベツなどの野菜が採れます。 お近くの直売所等で地場野菜を手に入れましょう! 多摩小平保健所管内の小平市・東村山市・清瀬市・東久留米市・西東京市では、ブロッコリー・ほうれん草・人参・大根・キャベツが採れる! とりくみ3 食品ロスを減らそう 食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。 日本の食品ロスの発生量は約522万トンで、そのうち約半分は家庭から発生しています。(令和2年度推計) 食品ロス削減はSDGs達成の1つとなっています。(12つくる責任 つかう責任) 家庭で食品ロスを減らす工夫 家庭系食品ロスの主な原因3つは、食べ残し、直接廃棄、過剰除去です。 食べ残しへの対策としては、食べる分だけ盛りつけること。外食時は食べきれる量を注文し、調理は完食できる量を作ることが大切です。 余る場合は食べる前に取り分けて保存(作り置き)もできます。 買いすぎにより直接廃棄への対策としては、買い方・使い方を工夫します。 量と期限を確認し、使い切れる分だけ買う、多い分は早めに冷凍する、期限が近いものから使うことが大切です。 切りすぎてしまうなどの過剰除去への対策としては、野菜が除去される部分も食べられることを知ることです。 ナスはヘタ以外の部分は食べられます。にんじんも皮まで食べれられます。ほうれん草も根本をきれいに洗えば食べられます。 日本は過剰除去が多く、捨てられる部分でも栄養価が高いことがあります。