食べもの暦 令和元年6月号 メロン/家庭でできる食中毒予防
メロン
上品な香りと甘みが特徴のメロンは、高級フルーツの代表的な存在で、贈り物としても人気があります。6月から7月にかけて、旬を迎えます。
メロンの種類
網目の有無によって、マスクメロンのような「ネット系」とプリンスメロンなどの「ノーネット系」に大きく分かれます。また、メロンは果肉の色によっても3種類に分けられます。「赤肉系」は夕張メロンが有名で、「青肉系」はアンデスメロン、「白肉系」はハネジューメロンがよく知られています。
メロンの網目はなぜできるの?
実は、網目のある「ネット系」メロンも小さいうちは網目がありません。表皮よりも内側の果実の成長が早く、成長が進むにつれ内側から圧力がかかるため、表皮が圧力に耐えられなくなると、表皮にひびが入ります。このひび割れをふさぐために内側から果汁が染み出し、固まったものがメロンの網目の正体です。
メロンの味が苦い?食べるとピリピリ、喉がイガイガ、かゆい?
メロンのようなウリ科の植物には、「ククルビタシン」という苦味成分が微量に含まれています。メロンが未熟であったり病気にかかっていると、この苦味成分が多くなることがあり、苦く感じることがあります。また、メロンは成熟の過程でエタノール等を生成するため、成熟しすぎると、口の中にピリピリとした刺激を感じることがあります。さらに、食べた時に喉がイガイガしたり、かゆみを感じる場合には、メロンに対する食物アレルギーがある可能性があります。
いずれの場合も、異変を感じたら食べるのを中止し、症状が治まらなければ医療機関を受診してください。
食べものクイズ
メロンは高級品というイメージがありますが、過去(2019年5月末まで)に国内で競り落とされて一番高額だったメロンの価格(2玉あたり)はいくらでしょうか?
- 18万円
- 80万円
- 150万円
- 500万円
家庭でできる食中毒予防
細菌による食中毒予防の3原則は、食中毒細菌を「つけない、増やさない、やっつける」です。
食品に食中毒細菌がついているかは、見た目や味、臭いではわかりません。
ご家族を食中毒から守るために、調理のポイントを確認しましょう。
1.つけない
- 調理前、肉や魚を扱った後、スマートフォンを触った後、トイレ使用後など、石けんをよく泡立てて、こまめに手を洗いましょう。
- 野菜等は流水でよく洗いましょう。
- 包丁、まな板、ふきんは使用後に洗浄して、熱湯または漂白剤で消毒しましょう。
- 生の肉や魚はそれぞれ分け、ドリップ等による汚染がないように保存しましょう。
- 盛付けは、清潔な器具と食器を使いましょう。
2.増やさない
- 作った料理は、できるだけ早めに食べましょう。
- すぐに食べない時は、冷蔵庫に入れましょう。
- 食品を解凍するときは、室温放置せず、冷蔵庫や電子レンジで行いましょう。
食中毒細菌の増えやすい10℃~60℃を「危険温度帯」といいます。
カレーやシチューを大量に作ったときは、小分けして急速に冷やすことで、危険温度帯にある時間を短くしましょう。
3.やっつける
- 食品の加熱は、中心部まで十分に行いましょう。
「おいしい温度に温める」のではなく、食品全体に熱が行きわたり、殺菌できる温度にまで加熱することが大切です。(目安:中心部が75℃で1分間以上)
- 特にお肉は、中心部の色が変わるまでよく焼きましょう。
クイズの答え
4.500万円です。
2019年5月、札幌市内の市場で夕張メロン2玉が過去最高値の500万円で落札されました。2018年5月は320万円で落札されていました。来シーズンの競り値がいくらになるかも気になりますね。
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お問い合わせ
このページの担当は 多摩府中保健所 生活環境安全課 食品衛生第一担当 です。
