保健所だより第64号 新しい歯科保健目標ができました
東京都では、これまで「西暦2010年歯科保健目標」の達成のための対策を講じてきました。
その達成度調査の結果を踏まえて、平成23年1月、これからの歯科保健目標が福祉保健局から発表されました。
新しい歯科保健目標は、
「いい歯(は)東京(とうきょう)」といいます。
みなさまに親しんで、覚えていただけるように、短くわかりやすい名称になりました。
平成23年度から平成27年度までの5年間の目標です。「いい歯東京」を、どうぞよろしくお願いいたします。
「いい歯東京」は、ライフステージを4つに区分し、区分ごとに健康づくりのテーマを設定しました。
乳幼児期
【健康づくりのテーマ】
- 乳歯のう蝕(むし歯)予防
- 子育て支援
- 食育
学齢期
【健康づくりのテーマ】
- 永久歯のう蝕(むし歯)予防
- 歯周疾患の予防
- 食べる機能の健やかな発達
成人期
【健康づくりのテーマ】
- 8020の普及
- 歯周疾患の予防
- 歯の喪失の抑制
高齢期
【健康づくりのテーマ】
- 歯と口腔の満足度の向上
- 8020の実現
「いい歯東京」は、区分ごとのテーマに合わせ、「都民の健康」と「都民の知識と行動」の個別目標を設定しました。
区分 | 都民の健康 | 都民の知識と行動 |
---|---|---|
乳幼児期 | う蝕のない者の割合(3歳) 85.0% | フッ化物配合歯磨剤を使用している者の割合 70%以上 |
甘味飲料をほぼ毎日飲む者の割合 20%以下 | ||
週に1回以上、子供の歯と口腔を観察している保護者の割合 90%以上 | ||
かかりつけ歯科医を持つ者の割合 60%以上 | ||
学齢期 | 一人平均う歯数(12歳) 1 歯以下 歯肉に炎症所見のある者の割合 減らす |
ほぼ毎日、1本ずつ丁寧に歯を磨く者の割合 増やす |
かかりつけ歯科医を持つ者の割合 90%以上 | ||
ゆっくりよく噛んで食べるようにする者の割合(9歳) 増やす | ||
成人期 | 進行した歯周病に罹っている者の割合(40歳) 18%以下 24歯以上有する者の割合(60歳) 70%以上 |
8020を知っている者の割合(20歳以上) 増やす |
糖尿病・喫煙が歯周病のリスクであることを知っている者の割合(20歳以上) 増やす | ||
週に1回以上、フロスや歯間ブラシを使用している者の割合(40歳) 80%以上 | ||
かかりつけ歯科医で定期健診又は予防処置を受けている者の割合(40歳) 70%以上 | ||
高齢期 | 歯・口の状態についてほぼ満足している者の割合(80歳以上) 増やす 8020の達成者の割合(80歳) 50%以上 |
口腔ケアが誤嚥性肺炎を予防することを知っている割合(20歳以上) 増やす |
よく噛む(一口30回程度)ようにしている者の割合(65歳) 増やす | ||
在宅療養者の摂食・嚥下障害に関して、医師・歯科医師等と連携している訪問看護ステーションの割合 増やす | ||
多摩府中保健所では、「いい歯東京」の目標達成のための対策を検討、実践・展開していきます。
お問い合わせ
このページの担当は 多摩府中保健所 企画調整課 保健医療担当 です。
