保健所だより第59号 ギャンブル依存症について
保健所では、ギャンブルが原因で、金銭問題、人間関係の悪化、生活上の支障が生じているにもかかわらず、ギャンブルをやめられない方の健康相談をお受けしています。「回復」に向けて、第一歩を踏み出してみませんか?まずは、お住まいの地域を担当している保健師にご相談下さい。
ギャンブル依存症の経過
依存がすすむと、いつの間にか自分をコントロールできなくなっていきます。ギャンブルによって生じた借金などの問題だけを解消しても、克服できず同じ問題をくりかえし引き起こすケースが多いと言われています。「ギャンブルという手段を用いた依存」について理解し、向き合うことが必要です。
ギャンブルへの依存を以下の方法で克服しようと考えていませんか。
(1)意思や精神力を強く持とうと決心する。
(2)家族や職場の人に、止めることを誓う。
(3)他の趣味を作る、環境を変える。
(4)うつの治療、カウンセリングを受ける。
(5)お金を持たない、家族に管理してもらう。
(6)ギャンブルの額を変える。
(7)借金を清算する。
実はこれらの方法でギャンブルへの依存を克服することは難しいと専門医は言います。
ギャンブル依存症を克服し、「あなたらしい生活」をするためには、ギャンブル以外の行動ができるように生活を変えていくことが必要です。 一人で悩まず、相談機関や家族、周囲の人に相談してみましょう。
ギャンブルを「やめたくてもやめられない」あなたへ
回復施設や自助グループで、ギャンブル以外の行動ができる生活を維持します。回復には、年単位の時間がかかりますが、根気よく取り組む決意と行動が大事です。
回復施設や本人の自助グループに継続して通い、同じ体験や悩みを持つ人と何度も継続的に話しをすることで、自分の病気を理解し、自分自身を見つめ直す機会を持ちましょう。回復のプログラムの基礎を学び、それを継続するための行動を身につけ、実践に移すことが大切です。
身近に「ギャンブルをやめさせたい大切な人」がいるあなたへ
家族自身が変わることが、本人の回復のステップにつながります。
家族や友人のための自助グループ、クリニックの家族教室などに継続して通い、ギャンブル依存症についての正しい知識を身につけ、適切な対応ができるように学びましょう。
相談機関の紹介
・多摩府中保健所 地域保健係
電話:042-362-2334
・多摩総合精神保健福祉センター
電話:042-371-5560(相談電話)
・本人の自助グループ「GA(ギャンブラーズ・アノニマス)」
http://www001.upp.so-net.ne.jp/ga-japan/
FAX:046-263-3781
・家族や友人の自助グループ「GAM-ANON(ギャマノン)」
http://www.gam-anon.jp/
電話:03-6659-4857
・女性専用ギャンブル依存症リハビリテーションセンター「ヌジュミ」
場所:横浜市保土ヶ谷区(女性のセンターですので番地は省略します)
http://nujyumi.la.coocan.jp/index.html
電話・FAX:045-743-5854
お問い合わせ
このページの担当は 多摩府中保健所 保健対策課 地域保健第一・第二担当 です。
