保健所だより第43号 東京都の温泉
東京の温泉は、地域により次のような特徴を持っています。
23区の温泉
大田区などの臨海部周辺には、淡褐色や黒褐色の「黒湯(くろゆ)」と呼ばれる温泉が広く分布しており、古くから銭湯などで利用されています。
メタけい酸や炭酸水素塩類(重曹)などを含む25度以下の温泉で、大昔の海水を由来とする「化石水」であるといわれています。湯あたりが良く毎日利用する人も多い温泉です。
西多摩地域の温泉
奥多摩町や檜原村などには、イオウを含む無色の温泉が点在しています。奥多摩湖岸の「鶴の湯温泉」は、約600年前から利用されているといわれており、現在は、湖底となった泉源からくみ上げて、周辺の旅館などで利用されています。
特有の硫黄臭に加え周辺の豊かな自然を楽しむことができ、湯あがり後は肌がスベスベになった感じがします。
温泉の種類
温泉は、「温泉法」によると、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガスであって、「採取されたときの温度が25度以上」または「温泉法で決められた成分、一つ以上を一定量以上有するもの」をいいます。
温泉の入り方
- 食事の直後、空腹時に入浴しないこと。宿ならば、一時間はのんびりしてから入りましょう。
- 入浴前、入浴後にはコップ1杯の水で水分補給をしましょう。
- 温泉に入る前にかけ湯をする。心臓から遠い順に手から頭まで、お湯をかけましょう。
- 身体への負担を少なくしたい方には、半身浴で。
- 入浴時間は、初めは3分ないし10分程度とする。(慣れたら延長してもよい。)
- 入浴中は、安静を守る。(運動浴を除く。)
- 入浴後は、身体についた温泉を洗い流さない。せっかくの温泉成分が洗い流されてしまうため、水滴を拭う程度にします。身体についた温泉成分はその後3時間程度かけて、徐々に身体に浸透するのです。
- 入浴後は湯冷めに注意して一定時間の安静を守る。
- 高度の動脈硬化症、高血圧症、心臓病の疾患があるときは、高温浴(42度以上)を避ける。
- 飲酒して入浴しない。
お問い合わせ
このページの担当は 多摩府中保健所 生活環境安全課 環境衛生第一担当 です。
