保健所だより第15号 住まいでみられるダニ
梅雨は人にとってはジメジメしていて不快な時期ですが、ダニにとってはとても生活しやすく繁殖も活発になります。
ダニについて正しく知り、住まいの中での繁殖を上手に抑えて暮らしましょう。
今回は住まいに生息し、人に被害を与える主なダニをみてみましょう。
まずは、ダニはどんなところにいるのでしょうか?
生息しやすい環境は
- 高温多湿…温度25度から30度、湿度60パーセントから80パーセントくらい
- エサ…人のフケやアカ、カビ、食べかすなど
- 隠れ場所…湿気を適度に含むタタミ、布団、カーペットなど
どんなダニがいるのでしょうか?
チリダニ類
室内にもっとも多く生息しています。
人を刺したりはしませんが、フンや死骸はアレルギー疾患の原因になることもあります。
体長0.3ミリから0.4ミリ 乳白色
コナダニ類
室内に常時生息していますが、新しいタタミなどに大発生することがあります。
刺したりはしませんが、台所や家具、タタミなどに粉をまいたように群れをつくり動き回るため、不快感を与えます。
ケナガコナダニ 体長0.3ミリから0.6ミリ半透明から乳白色
ツメダニ類
室内にいる小さな昆虫や他のダニなどをえさにするダニです。新築数年の湿度の高い部屋のタタミなどに多く発生します。
数が増えると人を刺すことがあり、強いかゆみとともに赤くはれます。
ツナミツメダニ 体長0.3ミリから0.5ミリ半透明の淡黄色
では、どうしたらダニが生息しにくくなるのでしょうか?
掃除機ですいとりましょう
床面に掃除機をかけてダニのエサとなるもの、ダニやそのフン、抜け殻を取り除きます。1平方メートルあたり20秒以上かけてゆっくり動かしましょう。
湿気ができるだけ少なくなるようにしましょう
天気の良い日は布団を干しましょう。黒い布や黒ビニールなどで覆って干すと効果的です。ふとんを干して、表面を掃除機で吸引するようにしましょう。天気の良い日は窓を開け、部屋の風通しを良くし、湿気を取り除きましょう。
食品はダニが発生しないように、密閉容器などにいれて保管しましょう。
その他に、外から迷い込んでくることのある吸血するダニがいます。
イエダニ、スズメサシダニ、ワクモなど
動物につくダニで、ネズミや鳥(スズメ、ムクドリなど)に寄生しています。
ネズミや鳥が死んだり巣から離れたあと、巣から分散したダニが人を吸血しかゆみをともなった赤いはれを起こします。
イエダニ 体長0.5ミリから1.1ミリ淡い褐色から赤褐色
対策は
イエダニの場合はネズミを駆除します。スズメサシダニやワクモの場合は鳥の巣を除きます。
お問い合わせ
このページの担当は 多摩府中保健所 生活環境安全課 環境衛生第二担当 です。
