保健所だより第4号 クイズで学ぼう、冬の食中毒 ノロウィルス
これから年末にかけてクリスマスやお正月用の食品が多く出回る季節です。そこで、冬に多発するノロウイルスによる食中毒予防について、注意点をクイズ形式にまとめましたので、挑戦してみてください。
Q1 冬には食中毒は起こらない?
(1)はい (2)いいえ
【解説】気温が下がり空気が乾燥してくると増えてくるのがノロウイルス(小型球形ウイルス〈SRSV〉)による食中毒で、都内において、発生件数、患者数ともに近年一番多く発生しています。冬の味覚の生かきによる食中毒のほか、乾燥に強いので、冬に多く発生しています。
【答え】(2)
Q2 ノロウイルスは食品をとおしてしか感染しない
(1)はい (2)いいえ
【解説】ノロウイルスはカキ以外の二枚貝やそのほかの食品をとおして感染する以外に、ノロウイルスに感染したヒトの下痢便やおう吐物中のウイルスが空気中に舞い上がり、それを吸い込んで感染する場合もあります。
【答え】(2)
Q3 どのくらいの量のノロウイルスを食べると発症する?
(1)数百個 (2)数十万個 (3)数億個
【解説】ノロウイルスは人の体の中に入ってから増えるので、数個から数百個という少ない量でも発症することがあります。
【答え】(1)
Q4 ノロウイルスは熱に強い?
(1)はい (2)いいえ
【解説】ノロウイルスは熱にも比較的に強く、カキなどの二枚貝を加熱する場合は、中心温度85℃以上で1分以上加熱する必要があります。湯通し程度は効果がありませんので、注意しましょう。
【答え】(1)
Q5 ノロウイルスを予防するためにやってはいけないことはどれ?
(1)部屋の換気 (2)前掛けで手を拭いただけで調理する (3)うがい
【解説】ノロウイルスは食品からだけでなく、感染した人の手をとおしてうつることがあるので、トイレの後、調理をする際、食事の前の手洗いが大切です。手洗い後に共用のタオルや前掛けで手を拭くと、せっかくきれいになった手に汚れたタオルや前掛けから細菌やウイルスがうつる危険があるので、手洗い後は清潔なタオルを使用するようにしましょう。
【答え】(2)
いかがでしたか?
冬はご馳走を食べる機会が増えるので、食中毒に気をつけてよいお年をお迎えください。
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このページの担当は 多摩府中保健所 生活環境安全課 食品衛生第一担当 です。
