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歯科受診「絵カード」 

 歯科治療説明絵カードを作製し、絵カードの種類が増えました。

画像 歯科検査

 自閉症に代表される広汎性発達障害児は、今までに経験したことのない場面や時間経過を推測することが苦手です。歯科健診や治療について説明するときには、言葉で説明するだけでなく、視覚を使うことが有効であると言われています。
 障害がある児が、身近な歯科医院で歯科健診や予防処置、必要な時に治療が受けられることを目的に「絵カード」を作製しました。

 日常生活で言葉がけと共に「写真」「絵カード」等を使用する習慣があると、より理解しやすい、また、新しい体験をする前に落ち着ける場(家庭など)で「絵カード」を見せながら説明をすると有効である、と言われています。

「絵カード」の利用

「絵カード」の内容一覧
  作製カード コメント
1 歯医者にいきます  
2 待合室で待ちます 待つのが苦手の人が多いです。
3 椅子に座ります ライトの光を顔から遠い所から当てます。
4 口をあけます 「あー」の口
5 歯の健診をします  
6 歯みがきの練習をします  
7 おわりです(さようなら) どこで終了になるかを、明確にします。
8 治療の説明を聞きます  
9 レントゲンを撮ります  
10 口を閉じます(噛みます) 「いー」の口
11 ラバーダム(ゴムのマスク)をします  
12 ぶくぶくうがいをします  
13 30分(家に帰るまで)食べません、飲みません  
14 薬を塗ります 治療内容は事前に歯科医院と相談をして、番号で指示をうけましょう。
15 水で洗います。掃除機で吸い取ります  
16 神経を眠らせます  
17 むし歯のところを削ります  
18 粘土でかたちをとります  
19 銀色の形をはめます  
20 スコップでクリクリします  
21 はさみでつかんで、取ります  
22 歯の中の治療をします  
23 薬をつめます  
24 青い光をあてます  
25 赤い紙を噛みます  
26 歯のそばに綿を入れます  

「絵カード」の見本一覧

画像 「絵カード」の見本一覧

使用者の声

 今までの6枚の絵カードを使用したときの内容や、子どもの状況が寄せられたので紹介します。

  • 歯科健診のある日の朝の会で、いつものようにその日の流れをカードで説明する時に歯科絵カードをみせた。初めて見るカードに目を輝かせ、興味津々の様子で身を乗り出して見ていた。これから歯の検査があることは、よく通じて分かった様子だった。(養護学校4年生担任)
  • 歯科医院へ行く朝から絵カードを見せ、説明した。診療室の中では母がカードを持ち「5を数えるまで口を開いて」と言い、歯科医師と共に数をかぞえた。歯石を取りフッ素を塗る内容だったが「歯みがきをします」のカードを見ることで、安心して落ち着いて出来たと思います。(養護学校6年生保護者)
  • 歯科受診する前にカードを1枚1枚見せました。受診前に先生と看護師に話し、看護師にカードを渡して本人に説明してもらいました。カードをじーっと見ていました。受診中はいつもに比べ静かにし、終わった時、カードのように「バイバイ」しました。(養護学校2年生保護者)
  • 歯科医院へ行く事前準備として、自宅で用意した歯医者までの経路 駅→電車カードに歯科絵カード6枚、以前受診時に撮らせて頂いた歯科医師・歯科衛生士さんの顔カードを見せて、歯医者さんに行くことを理解させました。(養護学校4年生保護者)
  • 事前に絵本でむし歯菌を退治する歯みがきの話を読み聞かせていました。歯科健診の朝、絵カードと文字の補足説明をしました。歯科受診の経験はないので「歯医者さん」「かわった、かっこいい椅子」「ちょっとピカピカ眩しい電気」という言い方でイメージ付けをしました。うちの場合は、椅子の形等ほんのささいな違いに敏感に反応するので、できればかかりつけ医を決め、実物の写真を使うのがベストとも思います。(療育施設5歳児保護者)
  • 心身障害学級の歯科健診事前準備。「あー」の口、「いー」の口の練習。一人ずつにカードを見せながら同じ口にさせ、デジカメで撮りTVモニターで写す。(ここはかなり興味を持ち、集中しました)その後、口の中に一人ずつミラーを入れて絵カードを同じことを強調しました。その後は、鏡を見ながら歯みがきをしました。(歯科衛生士)

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お問い合わせ

このページの担当は 多摩府中保健所 企画調整課 保健医療担当 です。

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