このパンフレットは、左開きで、全部で24ページです。 表紙と見開きページの右下に音声コードがついています。 裏表紙の内容は、表紙と23ページ目に入っています。 表紙 タイトル みんなで支え合うともに生きる東京へ 東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例 令和6年4月改訂版 このパンフレットは東京都が発行しています。 こめじるし、テニスをしている車いすの女性、はくじょうを持っている視覚障害の男性のイラストがあります。 こめじるし、おたすけニャンという猫のキャラクターが右手をあげて、共生社会の実現を呼びかけているイラストがあります。 裏表紙には、このパンフレットの問い合わせ先の記載があります。 東京都 福祉局 障害者施策推進部 企画課 郵便番号 163-8001 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 電話 03-5320-4559 かっこ ダイヤルイン かっことじ、   ファックス 03-5388-1413 令和元年9月発行、令和6年4月改訂。発行:東京都福祉局障害者施策推進部企画課 2ページ 障害を理由に困ったり、悲しい思いをしなくてすむよう、東京都では、平成30年10月に条例を定めました。 「東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例」です。 この条例に基づき様々な取組をしています。 3ページ 社会の中に見受けられる差別 わたしたちのまわりでこんなことがありませんか? こめじるし、おたすけニャンが望遠鏡を使って、周りを見回りしているイラストがあります。 4ページ 4ページから8ページまでは、社会の中で見受けられるしょうへきによって生じている差別の例を4コマ漫画で、けいさいしています。 病院での出来事 女子学生が母親と一緒に病院に行きました。 女子学生はかばんにヘルプマークを付けています。 受付スタッフから「そちらの診察室の前でお待ちになって、掲示板に番号が出たらお入りください。」と案内されました。 待合室にはたくさんの人がいます。 女子学生の母親は「ひとがたくさんいるわね。」と言いました。 女子学生の母親は、受付スタッフに「娘は人が多いとくるしいので、ほかでまっていてよいですか?」と聞きました。 受付スタッフは「でも、離れると順番が来てもわかりませんよ。ここにいてください。」と言いました。 女子学生の母親は「今日はあきらめましょう。」と言って、女子学生と一緒に病院を出ました。 5ページ アパートやマンション探しでの出来事 はくじょうを使っている男性が、不動産屋さんにやってきました。 男性は「アパートをさがしてるんですが、相談を。」と店員に声をかけました。 店員は「目がご不自由ですね。」とけげんな顔をしました。 男性が「ええ、みえにくいです。」と言うと、店員は「そういうかたの部屋はないんですよー。」と言い、「階段とか危ないですし!普通のお部屋では無理です。」と手を横に振りました。 6ページ 駅での出来事 駅で、車いすを使用している女性がいます。 女性は「さあ、切符を買っておうちへかえりましょう。」と、切符販売機に手を伸ばしましたが、届きません。 「あ、つかえて届かないわ、どうしよう。」と女性は困り、「だれか。」と周りを見渡しますが、スタスタと歩いていく会社員の人や、イヤホンで音楽をきいている若者などが通り過ぎていき、誰も女性が困っている様子に気づきません。 7ページ 路上での出来事 道で女子学生が何かを探しています。 通行人に、身振りで伝えようとしますが、「いそいでいるので。」と言われて断られます。 別の女性に行きたいところを伝えようとしますが、「わからないわ。わたしじゃだめよ。」と言われ、困ってしまいます。 8ページ スーパーのレジでの出来事 スーパーの店員が、「ポイントカードはあたらしくなりました。持っていなければ新しいカードにできます。こちらの紙に書いてください。」と、男性のお客さんに伝えました。 男性は、「ポイントカード、これかなぁ。」とカードを取り出しました。 男性のかばんにはヘルプマークがついています。 店員は「紙には名前、住所、電話番号を、あれ、名前以外も書いてください。」と言いました。 男性は「わかりません。」と言って、書くことができません。 店員は「住所、電話番号を書いてくれないと、新しいカードは渡せません。じゃあ、また今度。」と言いました。 そして「次の方お待たせしました。」とほかのお客さんのレジ対応をはじめてしまいました。 9ページ 誰もがともに生きる社会を目指して定めました 東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例 東京にいる全ての人が、お互いに、その人らしさを認め合いながら、ともに生きる社会を目指しています。 こめじるし、おたすけニャンが巻物に拇印を押すイラストがあります。 10ページ 条例のみっつのポイント 1、障害を理由とした差別をしてはいけません ほしじるし、行政機関等・事業者 かっこ お店など かっことじ、 は、「不当な差別的取扱い」をしてはいけません。 不当な差別的取扱いの禁止とは、 障害のある人に対して、正当な理由なく、障害を理由として、サービスの提供を拒否したり、サービスの提供に当たって場所や時間帯を制限したり、障害のない人には付けない条件をつけることなどはしてはいけません。 例、交通で、、障害を理由として、バスや電車に乗るのを断ってはいけない。 こめじるし、バスの運転手が車いす使用者の乗車を断っているイラストがあります。 11ページ ほしじるし、行政機関等・事業者 かっこ お店など かっことじ、 は、「合理的配慮の提供」をしなければなりません。 合理的配慮の提供とは、 障害のある人から、社会の中にあるバリアを取り除いてほしいとの意思が示されたときに、負担が重すぎない範囲で、その障害者本人にあった対応をすることです。 合理的配慮の提供に当たっては、障害のある人と話し合い、お互いに理解し合いながらともに対応案を検討することが重要です。 例、お店で、、障害者本人の要望を受けて、筆談対応などをすること。 こめじるし、受付窓口で筆談をしているイラストがあります。 こめじるし、東京都は、国に先駆けて、都内の事業者 かっこ お店など かっことじ、 による「合理的配慮の提供」を義務としました。 令和6年4月1日から、法改正により日本中どこでも、事業者による「合理的配慮の提供」は義務となりました。 こめじるし、おたすけニャンが巻物を持っているイラストがあります。 12ページ 条例のみっつのポイント 2、広域支援相談員を配置しています 障害者やその家族、事業者 かっこ お店など かっことじ、 から相談を受けています。 こめじるし、おたすけニャンがたっているイラストがあります。 東京都障害者権利擁護センター かっこ 広域支援相談員 かっことじ、  電話:03-5320-4223 かっこ 平日午前9時〜午後5時 かっことじ、  ファックス:03-5388-1413 メールアドレス:syougaisyakenriyougo@section.metro.tokyo.jp 相談受付フォーム:https://logoform.jp/form/tmgform/261738 こめじるし、QRコードがあります。 お住まいの区市町村の相談窓口は、以下のとおり、東京都福祉局のホームページからご覧いただけます。 東京都福祉局、のなかの、障害者、のなかの、相談窓口、のなかの、障害を理由とする差別に関する相談窓口 のページです。 こめじるし、QRコードがあります。 13ページ 条例みっつのポイント 3、問題解決の仕組みがあります 広域支援相談員に相談しても、解決が難しい問題は、調整委員会に相談することができます。 調整委員会は、事案に応じて、あっせん・勧告・公表を行います。 こめじるし、紛争解決の仕組みをあらわす図があります。 あっせんとは、調整委員会がそれぞれの事情を聴いて解決を目指すことです。 勧告とは、東京都が事業者に対し、必要な対応を求めることです。 公表とは、特に悪質な事業者のことを、広く都民に知らせることです。 14ページ 知っておきましょう 「社会的障壁と障害の社会モデル」 障害者が日ごろ、生活しにくいと思うことは、心や体の障害のみでなく、社会にも原因となるバリア かっこ 社会的障壁 かっことじ、 があるという考えを「障害の社会モデル」といいます。 東京都では、この「障害の社会モデル」の考えで、条例を定めています。 様々なバリア 例えば、音声のみで、電車が止まったことを知らせても、聴覚障害のある人は分かりません。 掲示板を使って文字で伝えれば、聴覚障害のある人も分かります。 このようにバリアをなくすことで、誰もが暮らしやすくなります。 こめじるし、車内で、「事故のため運転を見合わせております」と伝えるアナウンスがあり、車内から出る男性と、状況が分からない様子の女性のイラストがあります。 15ページ 障害の特性に応じて異なる手段や方法を選択 そのときわたしたちにできる合理的配慮の提供 こめじるし、おたすけニャンが高い本棚から、本を取り出し、車いすを使用している女性に渡して手助けしているイラストがあります。 16ページ 病院での出来事 女子学生が母親と病院に行きました。 女子学生は「今日も混んでますね。」と言いました。 受付スタッフは、心の中で「ヘルプマークをつけた患者さんだわ。」と思い、「何かお困りですか?」と女子学生に声をかけました。 女子学生は、「実は人混みが、苦手です。苦しい」と言いました。 受付スタッフは、「今空いている部屋を使ってください。スタッフがお呼びします。」と個室を案内しました。 この様子を見ていたほかの患者は、順番をぬかされたと思い怒りました。 しかし、受付スタッフは「順番を抜かされた?あの方も待っているんですよ。」とその患者に伝え、女子学生に対して「安心してお待ちください。」と伝えました。 17ページ アパートやマンションを探しているときの出来事 はくじょうをもった男性が、不動産屋を通りかかったところ、バリアフリー物件あります、中へどうぞ!とのチラシがあることに気づきました。 店内に入ると、店員が「お伺いします。」と言いました。 店員は、拡大コピーした物件の資料を渡し、「どうですか?もっと拡大しましょうか?」と言いました。 そして、「さっそく、お部屋を見ますか?チェックしたいことは言ってください。私が確認します。」と言いました。 18ページ 駅を利用しているときの出来事 車いすを使用している女性が切符を買うための切符販売機に手が伸ばしていたところ、「お手伝いしましょうか?」と男性が声をかけました。 「どちらまで?片道で?」と聞きながら切符を買っていると、駅員がやってきました。 駅員は男性に対し、「心遣いありがとうございます。あとは、私がご案内いたします。」と言いました。 男性は「駅員さんだ、よかった、ではお気をつけて。」と女性に言い、改札に入っていきました。 19ページ 道で迷っているときの出来事 女子学生が道で困っていると、通行人の男性が「何かお困りですか?」と声をかけました。 女子学生は携帯を男性に見せました。 男性は「手話はできなくて、都庁?」と言いました。 そして「都庁へ行きたい?」と紙に書いて、女子学生に聞きました。 女子学生がうなずくと、「今ここです。紙に書きましょうね。」と地図を描き始めました。 20ページ スーパーのレジでの出来事 店員は男性のお客さんに対し、「ポイントカードを新しくしますか?紙に名前、住所、電話番号を書いてほしいのですが、なにかわかるものとか」と言いました。 男性は、ヘルプカードを差し出しました。 店員は「ヘルプカード?」と言い、カードを裏返すと、下記に連絡してくださいと電話番号が書いてありました。 「裏に電話番号が書いてあるわ!お店から電話しますね。」と言いました。 その後、サービスカウンターで別の店員が、「家族の了解をもらって、少し代筆もしたから、新しいカードが渡せたわ。」と言いました。 21ページ ヘルプマーク 援助が必要な方のためのマーク 援助や配慮の必要なことが外見からわからない方のためのマークです。 身に着けている方を見かけたら席をゆずるなど、思いやりのある行動をお願いします。 こめじるし、ヘルプマークのイラストがあります。 ヘルプカード 困ったときに手助けを求めるためのカード 障害のある方などが、災害時や日常生活の中で困ったとき、周囲の人に手助けを求めるためのカードです。 連絡先や手助けしてほしいことなどが書いてあります。 記載内容に沿った支援をお願いします。 こめじるし、ヘルプカードのイラストがあります。 お問い合わせ先:東京都福祉局障害者施策推進部企画課 電話:03-5321-1111 かっこ 内線33 -241 かっことじ、  ファックス:03-5388-1413 こめじるし、すけだちくんとおたすけニャンが思いやりのある行動を呼びかけているイラストがあります。 22ページ 障害のある人とのコミュニケーションにあたって ほしじるし、対応の基本。まるいち、相手の人格を尊重し、尊厳を守り、相手の立場に立って対応します。まるに、困っている方には進んで声をかけます。まるさん、コミュニケーションを大切に、柔軟な対応を心がけます。まるよん、言葉遣いやプライバシーにも配慮します。 ほしじるし、障害のある人と接するための対話の手段 ・障害者本人にあった方法で話す必要があります。コミュニケーションがうまくいかないときは、見えていなかったり、聞こえていないで伝わっていないことはないか、言っている内容が理解できているか等、相手の様子を確認し、例えば、筆談、手話、点字、読み上げ、身振り、ゆっくり話す、分かりやすい表現に置き換えることなどを検討しましょう。そして、お互いのことを考えて理解するようにしましょう。 こめじるし、おたすけニャンがハートを持っているイラストがあります。 23ページ みんなで支え合うともに生きる東京へ、東京都の障害者差別解消に向けた取組の紹介 東京都障害者差別解消法ハンドブック 障害者差別解消について、理解を深めることができます。 障害者差別解消に関する事例集 合理的配慮の好事例集や、広域支援相談員が受けた相談事例集などを作成しています。 こめじるし、ハンドブックと事例集の表紙画像があります。 ウェブサイト、ハートシティ東京 障害者のことやサポート方法、障害者差別・虐待の相談先を知ることができます。 こめじるし、ハートシティ東京ロゴ、QRコードがあります。 東京都福祉局のホームページに掲載しています。 東京都福祉局、の中の障害者、の中の障害者施策、の中の障害者差別解消と権利擁護、の中の障害者差別解消に関する普及啓発 のページです。 こめじるし、QRコードがあります。 裏表紙 障害者に対する障害を理由とした差別をなくしていくためには私たち一人ひとりが障害のある人のことを「知らない・分からない」とせず、理解することが大切です。 東京都は、これからも、みんなで支え合うともに生きる東京を目指し、障害者差別解消を推進するため普及啓発などに取り組んでいきます。一緒に具体的に行動していきましょう。 こめじるし、おたすけニャンが片手をあげているイラストがあります。