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農産物の残留農薬基準について

はじめに

現代の農業では、農作物の病虫害を防止し、安定した収穫を得るために、また、農業従事者の労働を軽減するために、農薬の使用は必要不可欠なものとなっています。しかし、一方では、農薬散布による人体への影響や土壌や河川などへの環境汚染、農作物への農薬の残留などの問題が起こってきました。
農薬とは何か、農薬にはどのようなものがあるのか、農薬はどのように規制されているのかなど、農薬使用の実態はどうなっているのでしょうか。

農薬の歴史

日本での農薬の歴史は、古くは江戸時代まで遡ります。これは、水田に鯨油などを注ぎ入れ、虫の気門をふさいで窒息させるというものでした。明治時代には、天然物由来の除虫菊やニコチン、大正時代には、鉱物系のひ酸鉛などが使われるようになりました。
海外では、1885年にフランスで硫酸銅と石灰を水に溶かしたボルドー液が開発され、果樹や野菜の病害虫防除に広く用いられました。
現在のような化学的合成品が、農薬として本格的に農業に使用されるようになったのは、第二次世界大戦以降のことです。



農薬とは

農薬とは、病害虫や雑草の防除に使われる殺菌剤、殺虫剤や除草剤、農作物の成長調整剤など、農林業に使用される薬剤のことです。化学薬剤の他に、病害虫の天敵となる生物や細菌を人工的に増殖させて作った生物農薬などもあります。家庭で使用する殺虫剤や殺菌剤の中にも、農薬と同じ成分が使われているものもありますが、これらは農薬には入りません。
農薬は、どのような農薬を、どれだけ使用しても良いわけではありません。国内で販売・使用する全ての農薬は、農薬取締法に基づき、農林水産大臣の登録を受けなければなりません。登録にあたっては、農薬の効果の他に、安全性試験、土壌残留性、水棲動植物への毒性、水質汚濁等、環境保全のための基準に関するデータを提出し、審査を受けなければなりません。

農薬の種類

農薬は種類が多く、用途別や薬剤の形態別、有効成分の種類別などによって分類をします。

用途別分類

農薬は用途に応じて、次のように分類します。

種類 用途
殺虫剤 有害昆虫の防除
殺菌剤 病気等の原因となる細菌やカビの防除
除草剤 農作物に有害な作用をする雑草類の防除
植物成長調整剤 農作物の生育や開花を調節する。
誘引剤 特定の臭気などの刺激で害虫を誘引し、駆除する。
展着剤 薬剤を害虫の体や作物の表面に付着させる。


有効成分の種類による分類

農薬は、その有効成分によって分類する場合があります。

分類 主な農薬
有機塩素系 イプロジオン、キャプタン、クロロタロニル、ジコホール、ディルドリン、プロシミドン、BHC、DDT
有機リン系 クロルピリホス、ジメトエート、ダイアジノン、パラチオン、フェニトロチオン、マラチオン、EPN
有機硫黄系 ジラム、マンネブ
カーバメイト系 カルバリル、ピリミカーブ、メソミル
ピレスロイド系 ペルメトリン、フェンバレレート
フェノキシ系 2,4-D
その他 臭素、イマザリル、ビテルタノール
抗生物質 カスガマイシン、ストレプトマイシン、ポリオキシン
天然物系 除虫菊(ピレスリン)、ひ酸鉛、ニコチン


薬剤の形態別分類

農薬は、有効成分に補助剤として界面活性剤や溶剤などを加え、使用の目的に合わせて使いやすい形にした製剤として販売されています。これには、粉剤、粒剤、乳剤、液剤、水和剤、くん煙剤、エアゾールなどがあります。
これらの農薬は、地上散布、土壌施用、空中散布、施設内施用等の方法で使用されます。




▼ お問い合わせ先

事業者の方都民の方


このページは東京都福祉保健局 健康安全部 食品監視課 監視計画担当が管理しています。


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