- 家庭で作ったお弁当も食中毒と無縁ではありません。調理済みのものは、「一度加熱しているから菌はいない」と思いがちですが、保存の状態が適切でないと、食べ物には菌が好む栄養がたくさんありますので、いつの間にか菌が増えてしまいます。さらに、水分の多いおかずは常温に置かれることで菌が繁殖しやすくなります。
- 夏は特に「ゆでる」「蒸す」「煮る」から「焼く」「炒める」「揚げる」といった水気が少なくなる調理法に切り替えるとよいでしょう。
- 冬には、ノロウイルス食中毒にも注意が必要です。ノロウイルス食中毒の多くはノロウイルスに感染した人が、加熱調理後の食品を素手で取り扱ったために起こったと考えられています。ですからお弁当づくりにおいても、おかずを詰めるときに素手で取り扱うことはやめましょう。また、ノロウイルスだけでなく、「手」や「調理器具」を介して菌が食品を汚染し、食中毒を起こすことがあります。「手洗い」や「調理器具の洗浄消毒」をこまめに行うことが大切です。