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こうしておこった食中毒【家庭編】①にぎりめしによる黄色ブドウ球菌食中毒

あらまし

 7月下旬に、海水浴にいった家族5名が、昼食に持参した『にぎりめし』を食べたところ、このうち3名が午後1時30分ごろから、吐き気、おう吐、腹痛の症状で苦しみ始めました。3名は近くの病院に運ばれ、食中毒と診断されました。

 保健所が調査したところ、患者3名の共通食は『にぎりめし』のみであることがわかりました。また、患者のおう吐物からは黄色ブドウ球菌が検出されました。患者の症状や検査の結果から、黄色ブドウ球菌による食中毒と決定しました。

おこった原因

 このにぎりめしは、母親が前日の夜12時ごろ自宅で作ったもので、アルミホイルに包んで、朝まで台所に放置されていました。当日、朝5時に家を出発し、電車の中や海水浴場とかなり高温の場所を持ち歩いた末に5人で食べていました。

 にぎりめしの調理中、調理者の手などから黄色ブドウ球菌の汚染があり、食べるまでの約12時間、高温の条件下におかれたため増菌したものと考えられました。

予防のポイント

 黄色ブドウ球菌は、人の手や指、鼻前庭(鼻などの粘膜)にいます。

 にぎりめしなど、手を使って食品を作るときは、手の洗浄、消毒を十分に行い、手袋やラップでくるみながら握るなど、手が直接食品に触れないように作りましょう。

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