性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症とは
日本で最も多い性感染症です。自覚症状がない場合が多く、感染に気付かないことがよくあります。しかし、進行すると、不妊症や母子感染など様々な病気の原因になるので、きちんと治療する必要があります。
症状
女性
普通は無症状です。症状があっても、おりものが少し増えるとか、軽い生理痛のような痛み、不正性器出血などですが、黄色い濃いおりものが出ることもあります(進行すると→卵管炎、腹膜炎、子宮外妊娠、不妊症を起こすことがあります)。
男性
症状は軽く、尿道がむずかゆくなったり、排尿の時に軽い痛みがある程度です。尿道分泌物による下着の汚れで気付くこともあります。
治療しないと精巣上体炎、男性不妊症を起こします。
妊婦
感染すると流産・早産の原因になることがあります。
新生児
母親が感染していると、出産時に新生児に感染し、結膜炎や肺炎を発症させることがあります。
その他
オーラルセックスでは咽頭(いんとう)に、アナルセックスでは肛門に感染することもありますが、多くは無症状です。
基本情報
病原体 | クラミジア・トラコマチス |
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潜伏期 | 1~4週間 |
検査 | 尿や分泌液、おりもの、咽頭擦過物(いんとうさっかぶつ)、咽頭(いんとう)うがい液の遺伝子学的検査で診断します。血液クラミジア抗体を調べる検査は、過去に感染し、治ゆした人も陽性となることがあります。 |
治療 | 抗菌薬が有効です。決められた期間きちんと服薬しないと菌が残ることがあります。必ず医療機関で診断を受け、パートナーも一緒に完全に治しましょう。 |
感染経路 | 菌は、喉(のど)、直腸、尿にも出るので、口、肛(こう)門、尿を使ったセックスも危険です。 |
免疫 | 免疫はできず何度も感染します。 |
- ※感染症全般に関する「よくある質問」はこちらをご覧ください。