児童自立支援施設とは、児童福祉法第44条の規定による児童福祉施設で、不良行為をなし、又はなすおそれのある児童のほか、環境上の理由により生活指導等を要する児童に対して入所・通所による指導を行い、その自立を支援し、あわせて対処した者についての相談援助を行うことを目的とする施設です。
児童自立支援施設は、都では誠明学園及び萩山実務学校の2か所、全国には58か所の施設があります。
児童自立支援専門員の勤務場所は、多摩地域に2つのある児童自立支援施設となります。
各施設では、様々な問題を抱えた子供を受け入れ、施設における生活を礎とした関わりの中で児童の健全な育成を図るとともに、子供が将来自立をして地域社会で生きていけるように、自ら物事を判断できる力を育んでいくことを目標に支援に取組んでいます。
1.児童自立支援施設の所在地
誠明学園
<所在地>
〒198-0024
東京都青梅市新町三丁目72番1号
<交通機関>
小作駅(JR青梅線)徒歩7分
萩山実務学校
<所在地>
〒189-0012
東京都東村山市萩山町一丁目37番1号
<交通機関>
萩山駅(西武多摩湖線)徒歩5分
小平駅(西武新宿線) 徒歩10分
2.児童自立支援施設の組織と支援専門員の配置
3.業務内容
生活指導
児童自立支援専門員は、生活寮の中で子供と起居をともにしながら、子供の健やかな成長を支え、自立を支援する業務に従事しています。寮での集団生活を通して、基本的な生活マナーを身につけさせ、健全な人間関係が築けるよう働きかけをし、また、さまざまな活動を通して自分に自信がもてるように支援をしています。

家族関係の調整
児童の多くは、退所後家庭に復帰するため、面会等の機会を捉えて、保護者の子供に対する悩みや相談に応じ、家族関係の調整に努めるなど家庭への支援を実施しています。
行事への参加
子供の情緒の育成及び体力づくりのため、年間を通して各種行事を実施しており、寮職員として行事に参加します。
児童とともに寮生活を送る中での業務となるため、寮職員同士は常に連携・協力して業務に取り組み、知識や技術の修得・向上に努めていますが、職場としても各種研修を行い、スキルアップの支援をしています。
新規・転入職員研修
新規・転入職員に対し、約1週間程度の研修期間を設け、入所児童の特徴や自立支援事業の内容について、講義や演習を行っています。講師は主に各係長が担いますが、一般職員にも研修講師を体験させることで、スキルアップを図っています。
派遣研修
職務経験が短い職員を対象に、国立児童自立支援施設や都内児童相談所へ職員を派遣をし、支援や相談実務の技法や運営のあり方を学ぶことで、知識や技術の修得・向上を図っています。
外部講師による講演
講師を招き、児童自立支援事業に関する先駆的な取組や専門性の高い実践、児童の権利擁護の促進について学ぶことで、支援力の強化に取組んでいます。