このページの先頭です


実習報告(3年生)

実習の中でも特に印象に残った患者さんとの出会いと学びを報告します。
私が受け持たせて頂いた患者Aさんは80歳代の女性の方でした。骨折や心臓の病気で、短期間で入院を繰り返していました。

実習報告3年画像01

Aさんに入院に対する思いを聴くと、短期間で入院を繰り返していて不安であること、病気によって趣味を諦めてしまい、孤独であることなどをお話ししてくださいました。このことを聞いて、Aさんの不安や寂しさにもっと寄り添いたい、学生として何ができるのだろうと考え、次の日から、Aさんと楽しくお話をする時間をとることにしました。Aさんは、とても喜んでくださいましたが、お話しするだけでいいのか、もっとできることがあるのではないかと思うようになりました。このことを担当看護師さんに相談すると、お話をするだけでも精神的ケアになると助言をいただき、自分のケアに安心してうちこめました。Aさんと一緒に過ごす時間が増えると、日に日に笑顔が増え、病室に行くと「待っていたのよ」とおっしゃってくださり、私にとってもとても楽しく、かけがえのない時間でした。

しかし、コロナウイルス感染拡大の影響で病院実習が途中で終了となってしまいました。ご挨拶もできず、お別れになってしまい、申し訳ないという思いがずっとありました。そんな矢先、Aさんから学校宛で私にお手紙が届きました。

その手紙には、行った援助に対して細かい気配りがあったことへの感謝、まっすぐAさんをみてお話したことで、何でも話すことができ、とても楽しい時間が過ごせたことへのお礼が書かれていていました。Aさんのことを思い、未熟ながらに考え行ったことは、Aさんに届いていたのだなと思い、本当にうれしかったです。

Aさんとの関りを通して、実習に行くのだから、なにかしらの援助をしなければならないという思い込みがあったことに気づきました。今の患者さんには何が必要なのか、何を求めているのかに目を向けて、何かをすることが看護なのではなく、患者さんのお話を聞き、思いを聴くことも大切な看護であることを学びました。

学校生活では、幅広い年齢層の同級生と学校生活や実習を通して、お互い支えあいながら様々なことを乗り切ってきました。看護師という同じ目標を持つ仲間がいることはとても心強いです。先生方も学生のことを第一に考え、親身に相談に乗ってくれます。同級生や先生方のおかげで、私が今ここに立てていると思います。

現在、卒業、そして看護師国家試験の合格を目指して、日々、学業に励み充実した毎日を送っています。

このように、当校は学生の想いを大切に育て、実践力をつけてくれる学校です。
ぜひ、南多摩看護専門学校で看護師という夢の実現に向け、学びませんか。

実習報告3年画像02

お問い合わせ

このページの担当は 南多摩看護専門学校 庶務担当 です。

本文ここまで


以下 奥付けです。