文字サイズ
  • 標準

がん検診の対象となる方へ

がん検診の定期的な受診の重要性

がんの統計

がんは日本人の死因第一位で、都民の死因第一位でもあります。令和元年にがんが原因で亡くなった都民は34,082人で、都民の全死亡者数のうち約3割を占めます。

都民の死因別死亡者数:グラフ

現在、日本人の2人に1人が生涯のうちにがんになると言われています。男女別では男性の3人に2人(65%)、女性の2人に1人(50.2%)の割合で、誰でもがんになる可能性があります。

早期の段階では症状がほとんどないことががんの特徴で、知らないうちに進行していることもあります。「症状がないこと」は「がんではない」と言い切ることはできません。本人の自覚症状なしに進行するがんを早期に発見するための手段が、がん検診です。

がんの早期発見の重要性

がん進行:イメージ

がん検診を受診して、がんの早期発見・早期治療ができれば、多くの方の命が助かります。早期発見のためには、がん検診を定期的に受診することが重要です。

がんと診断されてから5年後の生存率(※乳がんのみ10年後の生存率)
胃がん 肺がん 大腸がん 乳がん 子宮頸がん
早期がん進行がん ステージⅠ 97.7% 84.6% 99.1% 98.0% 92.5%
ステージⅡ 65.9% 50.2% 90.5% 88.4% 76.8%
ステージⅢ 48.4% 25.1% 84.3% 63.8% 58.6%
ステージⅣ 6.6% 6.3% 22.9% 19.2% 29.5%
出典:公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2021」(子宮頸がん除く(※)) ※子宮頸がんは「日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会報告 第62回治療年報」の5年生存率

がん検診とは

がん検診は、がんを早期に発見し、その後の適切な治療につなげることで、がんによって亡くなる人を減らすことが目的です。

症状がある人が医療機関で受診する「診療」とは異なり、がん検診の対象者は自覚症状のない人です。もし自覚症状がある場合は検診ではなく、速やかに医療機関を受診しましょう。

また、がん検診(一次検診)では「がんの疑い」があるかどうかを調べますが、ここでは確定診断ではないため、要精密検査と判断された場合には、精密検査により本当にがんなのかを詳しく調べる必要があります。一次検診から精密検査の結果が出るまでががん検診です。

がん検診受診の流れ:イメージ

がん検診のメリットとデメリット

がん検診にはメリットとデメリットがあります。がん検診のメリットとデメリットを正しく理解し、正しい知識をもってがん検診を受診しましょう。

  • メリット
    • 早期発見・早期治療により命を守ることが出来る
    • 早期にがんを発見できるために、体に負担の少ない治療ですむ
    • 「異常なし」の結果が得られた時の安心感 など
  • デメリット
    偽陰性:
    がんがあるにも関わらず、がんの疑いがあると判定されないこと
    偽陽性:
    がんがないにも関わらず、がんがあるかもしれないと診断されること
    過剰診断:
    生命に影響しないがんが発見され、治療される場合があること など

国が推奨するがん検診

検診受診によるメリットがデメリットを上回ることが科学的に証明された5つのがん検診について、国は検診項目、対象者、受診間隔等を指針で定めて受診を推奨しています。

メリットとデメリット:イメージ
厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」
(平成20年3月31日付健発0331058号厚生労働省健康局長通知、令和3年10月1日一部改正)
種類 検診項目 対象者 受診間隔
胃がん検診 問診に加え、胃部エックス線検査又は胃内視鏡検査のいずれか 50歳以上
(※1)
2年に1回
(※1)
肺がん検診 質問(問診)、胸部エックス線検査及び喀痰細胞診(※2) 40歳以上 年1回
大腸がん検診 問診及び便潜血検査(2日法) 40歳以上 年1回
乳がん検診 質問(問診)及び乳房エックス線(マンモグラフィ)検査
※視診、触診は推奨しない
40歳以上 2年に1回
子宮頸がん検診 問診、視診、子宮頸部の細胞診及び内診 20歳以上 2年に1回
※1 胃部エックス線検査については、当分の間、対象者は40歳以上、受診間隔は年1回で実施して差支えない ※2 喀痰細胞診の対象者は、質問の結果、原則として50歳以上で、喫煙指数(1日本数×年数)600以上であることが判明した者(過去における喫煙者を含む)

検診の詳細な内容、5つのがんの特徴については、以下のリンク先をご覧ください。

ポータルサイト『TOKYO♯女子けんこう部』より

がん検診を受けるには

区市町村が実施するがん検診は、国が推奨する検診項目、対象者、受診間隔等により実施しており、各区市町村が指定する検診会場や医療機関等で受診することができます。

区市町村から受診券が届く場合と、ご自身で申し込む場合がありますので、詳しくはお住まいの区市町村のホームページ、広報誌などでご確認いただくか、お住まいの区市町村のがん検診担当部署にお問合せください。

また、お勤めの方は職場でがん検診を実施している場合もありますので、職場の担当者までご確認ください。

「要精密検査」の場合は必ず精密検査を受けましょう

がん検診(一次検診)では、がんの疑いがあるか、精密検査が不要かを判定します。がんの疑いありと判定された場合(要精密検査)には精密検査で詳しくがんの有無を確認する必要があります。要精密検査と判定されたのち、精密検査を受診せずにいると、がんが進行してしまう可能性があります。

下の図は、乳がん検診受診者を1,000人としたときのがん発見者数の関係を表したものです。この図のとおり、要精密検査となった場合でも、必ずしもがんであると診断されるわけではありません。要精密検査となった場合は必ず精密検査を受診しましょう。

また、今回は検診結果が「精密検査不要」であったり、精密検査の結果が「異常なし」であった場合でも、決められた間隔で定期的に検診を受診しましょう。もし自覚症状がある場合は次回のがん検診を待たず、速やかに医療機関を受診してください。

乳がん検診流れ:イメージ
※人数は、平成29年に都内の乳がん検診を受診した人を1,000人とした場合の割合です。 ※未確定・未受診・未把握が16人いるため、人数不一致 出典:「平成30年地域保健・健康増進事業報告」

精密検査の内容、受診方法

要精密検査となった場合の検査内容や受診方法などについては、以下のページをご覧ください。

ご自分で精密検査を受ける医療機関を選ぶ場合は、東京都医療機関案内サービス「ひまわり」も併せてご活用ください。
東京都医療機関・薬局案内サービス「ひまわり・t-薬局いんふぉ」

ポータルサイト「TOKYO♯女子けんこう部」から

コロナ禍でも、がん検診を定期的に受診しましょう

適切な受診間隔を守って、がん検診を定期的に受診することが、がんの早期発見・早期治療につながり、あなたとあなたの大切な人の命を守ります。

しかし、新型コロナウイルス感染症に対する不安から、定期的な受診を控えてしまった場合には、早い段階で発見できたはずのがんが進行した状態で見つかる可能性が高くなります。がん検診を受けていない方は、お早めに受診してください。

また、もし自覚症状がある場合は、次のがん検診を待たずに速やかに医療機関を受診しましょう。

コロナ禍で不要不急の外出の自粛要請がされている場合でも、がん検診の受診は「不要不急の外出」には該当しませんので、検診を受診しましょう。

検診会場における感染対策

検診会場は新型コロナウイルス感染症対策のためのガイドライン(※)に基づいて感染対策を徹底し、安心・安全な受診環境の確保に努めています。機会を逃すことなく、がん検診を定期的に受診しましょう。

※(一社)日本総合健診医学会外7団体「健康診断実施時における新型コロナウイルス感染症対策について」(令和3年9月24日改正)

検診会場における感染対策の例

がん検診の検査機器など受診者の体が触れる箇所は、受診者が検査を終えるごとに十分な消毒を行っています。
 また、「3密」(密閉、密集、密接)を避け、室内の換気を徹底しています。

実際の都内のがん検診会場における新型コロナウイルス感染症対策の取組事例を紹介します。この会場では、上記のガイドラインに基づいた感染対策を実施しています。

(撮影協力:公益財団法人東京都予防医学協会)

  • 入口に手指消毒のための消毒液を設置:イメージ
    入口に手指消毒のための消毒液を設置
  • 受付にパーティションを設置:イメージ
    受付にパーティションを設置
  • 待合室のソーシャルディスタンス確保:イメージ
    待合室のソーシャルディスタンスの確保
  • 胃内視鏡検査の防護服着用:イメージ
    胃内視鏡検査の防護服着用
    (日本消化器内視鏡学会の指針に基づく)
  • 胃部エックス線撮影装置の消毒:イメージ
    胃部エックス線撮影装置の消毒
  • 胸部エックス線撮影装置の消毒:イメージ
    胸部エックス線撮影装置の消毒
  • マンモグラフィ撮影装置の消毒:イメージ
    マンモグラフィ撮影装置の消毒

がん検診を受診する皆様へのお願い

安心・安全な検診会場には、受診される方の感染対策へのご協力が不可欠です。受診に際しては、新型コロナワクチンを接種された方であっても、受診時には、次の感染対策にご協力をお願いいたします。

事前に確認をお願いすること

次の項目に当てはまる方は、体調が回復してから検診を受診してください。

  • 風邪症状が持続している方、何らかの体調不良を感じている方
  • 発熱(平熱より高い体温、あるいは体温が37.5℃以上)、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁、鼻閉、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気、嘔吐、味覚障害、嗅覚障害などの症状のある方
  • 過去2週間以内に発熱(平熱より高い体温、あるいは体温が37.5℃以上)のあった方
  • 2週間以内に、諸外国への渡航歴がある方(およびそれらの方と家庭や職場内等で接触歴がある方)
  • 2週間以内に、新型コロナウイルスの患者やその疑いがある患者(同居者・職場内での発熱含む)との接触歴がある方
  • 新型コロナウイルスの患者に濃厚接触の可能性があり、待機期間内(自主待機も含む)の方
  • 新型コロナウイルスに感染した後、厚生労働省の定める退院基準・宿泊療養及び自宅療養等の解除基準を満たしていない方

その他、検診の実施者からの指示がある場合はそれに従ってください。

受診時にお願いすること

  • 検診会場内では不織布マスクを着用してください。(不織布マスクの使用が困難な場合は使用可能な材質のマスクを着用)
  • 不織布マスクは特に指示がない限り、常に着用してください。
  • 入場時と退場時、検診中も適宜手指消毒をお願いします。アルコールを使えない方は、手洗いをお願いします。
  • 受付時間を守り、密集・密接を防ぐことにご協力をお願いします。
  • 会場入口等で、非接触型体温計等で体温を実測することがありますのでご協力をお願いします。
  • 会場内での会話は最小限とし、小声でお願いします。

新型コロナワクチン接種に伴う乳がん検診(マンモグラフィ)受診時の留意事項

新型コロナワクチン接種に伴い、ワクチン接種した側の脇の下付近のリンパ節の腫れ(腋窩(えきか)リンパ節腫大)が副反応として見られることがあります(反応性リンパ節腫大)。

日本乳癌検診学会のガイドラインでは、乳がん検診(マンモグラフィ)で偽陽性(がんがないにも関わらず、がんがあるかもしれないと診断されること)になることがあるため、2回目のワクチン接種後6~10週間の間隔を空けてから受診することが望ましいとされています。

ワクチン接種を検討している場合は、乳がん検診の実施者と事前にご相談の上、受診してください。

厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A「ワクチン接種後に脇のリンパ節が腫れました。注意すべきことはありますか。」

東京都のがん検診受診促進の取組紹介

東京都では、都民の皆様にがん検診を受けていただくための普及啓発を実施しています。具体的な取組については、以下のリンク先からご覧いただけます。

がん検診の受診促進のための普及啓発ツール:イメージ

リンク集

  • 東京都がんポータルサイト  がん患者・家族の医療機関の選択や、療養上の悩みの解決、都民のがんに対する理解の促進に役立つよう、がんに関する各種の情報を集約し、分かりやすく紹介するポータルサイトです。
  • とうきょう健康ステーション  生活習慣をチェックできるコンテンツや、がんなどの生活習慣病予防に関する情報など、日々の健康づくりに役立つ情報を提供するポータルサイトです。
  • 国立がん研究センターがん情報サービス  「患者・家族・市民のためのがんの情報を作り、届ける」ために、様々な情報を集めて、「確かな」「わかりやすい」「役に立つ」がんの情報を提供するサイトです。
  • 厚生労働省「上手な医療のかかり方.jp」  上手な医療のかかり方に関する情報を発信していく厚生労働省の公式ウェブサイトです。