くらしの安全シリーズ「殺虫剤正しく使って安全な暮らし」
1 買うときに、ちょっと気をつけること
- 退治する害虫にいちばん適した成分、使う場所に最適のタイプ(剤型)のものを選びましょう。
- わからないことがあったら、まよわず薬剤師など専門家に相談しましょう。
- 必要以上に買いすぎないようにしましょう。
2 使うときに、ちょっと気をつけること
- 乳幼児・老人・病人やペットのいるところでむやみに使用するのは大変危険です。虫に対して害のあるものですから、人間等に対しても害がでることがあります。
- 口や眼に入らないように、皮膚につかないように、粒剤やガスを吸い込まないように気を付けましょう。
- 引火性のものは火気に注意しましょう。
- 使いすぎに注意しましょう。
3 保管するときに、ちょっと気をつけること
- 子供の手の届かない所に保管しましょう。(ペットなどからも離して保管しましょう。)
- コップ・ジュースビンなどの飲食容器には移し替えないように しましょう。誤飲など事故のもととなります。
- 直射日光や火気を避け、高温にならない所に保管しましょう。
4 捨てるときに、ちょっと気をつけること
- 内容物は、むやみに捨てないようにしましょう。
- 捨てるときは、分別して捨てましょう
5 誤飲したりしたときのためにおぼえておこう
応急手当 あわてず適切に
1 殺虫剤をまちがって飲んだ
吐かせてよい場合と、吐かせていけない場合があるので、すぐに医師に診てもらう
2 ゴキブリ用「ホウ酸だんご」を食べた
口の中のものを取り出し、口をすすぎ医師に診てもらう
3 蚊取り用マットをなめた、蚊取り線香をかじった
口の中に残っているものを取り出し、口をすすがせる
(赤ちゃんの場合は、ガーゼや脱脂綿で口の中をふいてあげる)
4 殺虫剤が眼に入った
すぐに蛇口に水、やかんの水のような流水で少なくとも15分以上洗って、眼科医に診てもらう
5 噴霧したエアゾルやガスを吸い込んだ
新鮮な空気の場所で深呼吸する
6 殺虫剤が皮膚や毛髪にかかった
すぐ石けんで洗い流す
吐かせていけない場合
- 意識がない又はもうろうとしているとき
- けいれんをおこしているとき
- 飲んだ殺虫剤の溶剤が石油系のとき(殺虫剤は多い)
- 飲んだ殺虫剤が強い酸性又はアルカリ性のとき
医師に受診するとき
適切な処置を受けるために状況を詳しく説明しましょう。
- どうなったのか(体内に入った経緯や症状など)
- 原因の殺虫剤はなにか(成分名、商品名)
- その量はどれくらいか
- どんな応急手当をしたか・・・などを告げる
- 殺虫剤が入っていた袋、びんなどを持参する
殺虫剤 | 対象害虫 | 剤形例(主な有効成分) |
---|---|---|
衛生害虫用 | 病原菌の媒介をする害虫 ハエ、蚊、ゴキブリ、ノミ、ダニなど |
燻煙剤 蚊取り線香{ピレスロイド系} 蚊取りマット{有機リン系} ダニ用シート エアゾール剤 ホウ酸ダンゴ{ホウ酸} |
不快害虫用 | 人に不快感を与える害虫 シロアリ、イガ、カツオブリムシ 、ナメクジ、 アリなど |
エアゾール剤{ピレスロイド系} シートタイプ{有機リン系} 粒剤{カーバメート系} |
園芸(農業)害虫用 | 家庭園芸で植物に害を与える害虫 アブラムシ類、カイガラムシ類、アメリカシロヒトリなど |
乳剤{ピレスロイド系} 液剤{有機リン系} 粒剤{カーバメート系} エアゾール剤 |
植物の病原菌用 | 黒星病 うどんこ病など |
乳剤{有機塩素系} 液剤{有機リン系} {カーバメート系} {抗生物質} |
この他にもいろいろな種類の殺虫剤があります。
事故のおこらないよう安全に使いましょう。
お問い合わせ
このページの担当は 健康安全部 薬務課 監視指導担当(03-5320-4512) です。
