このページの先頭です


狂犬病の防疫

 狂犬病の感染は、前にも述べたように、直接狂犬病にかかった動物に咬まれて感染する場合だけでなく、いろいろな経路があります。その感染源をできるだけなくすとともに、万一これが発生しても十分に対応できる予防措置を講じておくことが大切です。
 幸いにして、現在日本では狂犬病は発生していません。これは、多くの人々の犠牲と、行政と住民の大変な努力の結果なのです。今後、再び悲劇を繰り返さないためには、未だに多くの国々で発生している狂犬病のウイルスを侵入させないようにしなければなりません。そのため、犬の輸入にあたっては、厳しいチェックが行われています。
 さらに、万が一にも侵入した場合に備え、感受性が一番強い犬の動向をつかむために、犬の登録及び年1回の狂犬病予防注射の接種が法律(狂犬病予防法)で義務づけられています。また、野犬や人を咬む危険性の高い放し飼いの犬の捕獲も行っています。
 さらには、人が咬まれたとき、その犬に対し狂犬病の検診をするなど適切な措置についても法律で定められています。
 しかし、これらが日本において完全に実施されていたとしても、実際には海外に旅行中に狂犬病の犬に咬まれ、帰国後発病して死亡した痛ましい例もあります。
 国際交流が盛んな現在、輸入される動物は相当数にのぼります。このような状況の中では、いつ、狂犬病のウイルスが侵入してくるかわかりません。だからこそ、常に万全の防疫体制が必要なのです。

お問い合わせ

このページの担当は 健康安全部 環境保健衛生課 動物管理担当(03-5320-4412) です。

本文ここまで


以下 奥付けです。