フレイルが始まると?

フレイルが始まると、なんとなく元気が出ない、疲れやすくなる、歩行が遅くなる、家にこもることが多くなった、といった兆候がみられます(図5)。フレイルは、なる前の段階からの予防がとても大切ですが、そうした兆候に早めに気付き、適切な対策をとることで、生活機能を回復させることができます。しかし、フレイルが進行すると、要介護に移行する力が大きく働き、回復させるには大きなサポートが必要となります。そのため、早い時期からフレイル予防に取り組み、生活機能の低下を遅らせることが、介護予防・フレイル予防のポイントとなります。

フレイルが始まると…/フレイルになると、体重が減少する他、筋力や歩く力も低下して、疲れやすくなります。その先に要介護があるので、小さな兆候を見逃さないことが大切です。/こんな兆候が:体が縮んでくる(体重減少)・疲れやすくなる・活動が少なくなる・握力が弱くなる・歩行が遅くなる

図5.フレイルが始まると…

※図5 出典:健康長寿新ガイドラインシリーズ『3本の矢でフレイルを防ごう!』監修/東京都健康長寿医療センター研究所 健康長寿新ガイドライン策定委員会 発行/社会保険出版社

これまでの研究から、フレイルを予防する効果的な対策やライフスタイルが知られています。効果的な対策とは、栄養、体力、社会参加、それに口腔の“3プラス1”の視点であり、「食べて、動いて、人と交わる」というライフスタイルです(図6)。

フレイルの予防は3プラス1で!/3つの柱:栄養(食べる)・体力(動く)・社会参加(つながる)、プラス1:口腔(お口の健康)

図6.フレイルの予防習慣「3プラス1」

このページについて

原稿作成:
新開 省二((地独)東京都健康長寿医療センター研究所 副所長)

参考文献:
1. 東京都健康長寿医療センター研究所.フレイル.健康長寿新ガイドライン エビデンスブック.東京: 社会保険出版社. 2017; 84-95.
2. Fried LP, et al. Frailty in older adults: evidence for a phenotype. J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2001; 56(3): M146-56.
3. 北村明彦ら. 高齢期のフレイル、メタボリックシンドロームが要介護認定情報を用いて定義した自立喪失に及ぼす中長期的影響:草津町研究. 日本公衆衛生雑誌 2017; 64(10): 593-606.