フレイルって何歳くらいでなるの?

フレイルの人の割合

介護予防チェックリストを用いて行ったフレイルに関する調査では、65歳以上の高齢者の20~25%がフレイルでした。男女差は地域によって異なりますが、年齢が高くなるほどフレイルは急激に増えてきます。

※4つの自治体において、要介護認定を受けていない在宅高齢者(母集団)を代表する標本調査(調査客体数 約30,000人、回収率80%)。

フレイルになる時期と個人差(4パターン)

65歳以降、生活機能がどのように変化し、それに伴ってフレイルが増えていくのでしょうか。生活機能の加齢変化は個人によって千差万別なのですが、最新の調査研究によって、その個人差は大きく次の4つのパターンに分類されることがわかりました(図3)。

生活機能の加齢変化パターン/生活機能の自立度が高い順(90歳時点):Dパターン、36.3%/Cパターン、40.1%/Bパターン17.4%/Aパターン、6.1%(生活機能は老研式活動能力指標を用いて測定)(Taniguchi Y et al.J Gerontol A Biol Sci Med Sci(2019)の図を改変)

図3.生活機能の加齢変化パターン

  1. 1つ目は、65歳時点ですでにフレイルになっているAパターン(6.1%)。
  2. 2つ目は、65歳時点では生活機能は高いのに、以後急速に低下して75歳頃にはフレイルになるBパターン(17.4%)。
  3. 3つ目は、80歳頃までは生活機能は高く、以後徐々に低下し始め、85歳以降フレイルになるCパターン(40.1%)。
  4. 4つ目は、高齢期を通して生活機能が保たれ、90歳時点でもフレイルではないDパターン(36.3%)。

(カッコ内の%は、調査地域に住む高齢者のうち、各パターンに該当した人の割合)

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原稿作成:
新開 省二((地独)東京都健康長寿医療センター研究所 副所長)

参考文献:
1. 東京都健康長寿医療センター研究所. 平成30年度老人保健事業推進費等補助金
老人保健健康増進等事業「地域住民の加齢による変化を継続的に把握するための調査研究事業」(代表:北村明彦)報告書. 平成31年3月. http://www2.tmig.or.jp/spch/data/「地域住民の加齢による変化を継続的に把握するための調査の手引き」.pdf.
2. Taniguchi Y, et al. Association of trajectories of higher-level functional capacity with mortality and medical and long-term care costs among community-dwelling older Japanese. J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2019; 74(2): 211–218.