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食用にできないふぐ(例示)

 次に掲げるふぐは、筋肉が有毒で食用にならないものまたは毒性が不明な種類です。中毒事故の原因となっているものもあるので、絶対に食用にしないでください。

サザナミフグ

サザナミフグ

【特徴】体は小さい棘に覆われている。胸びれ下の模様が特徴で、体側に白い小紋があり、腹部には波状帯がある。体長45センチメートルになる中型種。
【分布】千葉県以南、西太平洋、インド洋

シッポウフグ

シッポウフグ

【特徴】頬や体側に横帯があり、尾びれにも茶色の斑点がある。腹面、背面に小棘あり。毒性不明。全長10センチメートル程度の小型種。
【分布】南日本、紅海、インド洋、太平洋

コンゴウフグ

コンゴウフグ

【特徴】体は硬い甲板で覆われている。体の断面は五角形。体長50センチメートル程度の中型種。
【分布】本州中部以南、西太平洋、インド洋

ケショウフグ

ケショウフグ

【特徴】体全体に小棘が密生し、独特の模様がある。胸びれ基部、胸びれの下、肛門部は黒い。眼の周りに放射状の模様がある。全長60センチメートル程度の大型種。
【分布】インド洋・太平洋の熱帯域

ウミスズメ

ウミスズメ

【特徴】体は骨質の硬い甲板におおわれている。腹びれなし。腹部左右が張り出している。体長30センチメートル程度の中型種。
【分布】茨城県以南、西太平洋、インド洋、紅海の暖海域

スジモヨウフグ

スジモヨウフグ

【特徴】全身に小棘が密布。眼は大きい。体色は淡褐色。体側は暗色線が縦走するが、濃淡や数は個体で異なる。毒性不明。体長45センチメートル程度の中型種。
【分布】琉球列島、西太平洋、インド洋

タキフグ

タキフグ

【特徴】体側と背面に黄色の横帯がある。体表面に小棘が密生する。毒性不明。全長25センチメートル程度の小型種。
【分布】東シナ海南部、南シナ海、フィリピンから南アフリカ、オーストラリア

ワモンフグ

ワモンフグ

【特徴】体は長円形で小さなとげに覆われ、口は小さい。腹びれはなく、尾びれ後縁はやや丸い。体色は背面が緑褐色、腹面は白。体の背面に多数の白色線が走る。眼は白色線で囲まれる。毒性不明。体長45センチメートル程度の中型種。
【分布】琉球列島、西太平洋、インド洋

ドクサバフグ

ドクサバフグ

【特徴】背面の小棘は幅広く分布し、背びれ付け根まで達する。尾びれの先端上下は白くない。背びれの付け根は特に黒い。腹面に小棘がある。尾ひれは後縁は湾入する。体長45センチメートル程度の中型種。毒性:有毒(筋肉、皮、内臓、卵巣、精巣)
【分布】南日本、東・南シナ海、インド洋

ホシフグ

ホシフグ

【特徴】全身に小白点と小棘がある。モヨウフグ属の中では一番深いところ(水深180メートル)に生息。本州中部以南で大量に出現することがある。全長40センチメートル程度の中型種。
【分布】南日本、南シナ海、オ-ストラリア、ニュージーランド

キタマクラ

キタマクラ

【特徴】背面、腹部に小棘がある。体色や斑紋が個体によりかなり異なる。(体の背部中央には隆起線が走る)毒性は、皮は強毒、肝臓・腸は弱毒、筋肉・卵巣は無毒。体長20センチメートル程度の小型種。
【分布】千葉県以南、西太平洋、インド洋

ムシフグ

ムシフグ

【特徴】体側と背面に虫がはった跡のような模様がある。卵巣・皮の毒性が強く、精巣・筋肉・肝臓・腸は弱毒である。全長20センチメートル程度の小型種。
【分布】石川県輪島、神奈川県三崎、相模湾ほか

コモンダマシ

コモンダマシ

【特徴】コモンフグによく似ている。黄褐色の地色に様々な小白点があるところ、背面の小棘の基部は白く顕著な微小は白点になっている点で、コモンフグと区別できる。全長24センチメートル程度の小型種。毒性については、筋肉は有毒、他の部位についての詳細は不明である。
【分布】黄海、東シナ海、南シナ海

フタツボシフグ

フタツボシフグ

【特徴】シマフグほど鮮明ではないが、黒い模様がある。胸びれ基部と後方上部に黒紋がある。背面・腹面に小棘が密生する。中国側の研究によると、筋肉は強毒である。
【分布】黄海、東シナ海、南シナ海

クマサカフグ

クマサカフグ

【特徴】体側が銀白色。胸びれ下方3分の1が白い。尾びれの下葉は上葉より長い。背面に小棘はないが、腹面には小棘がまばらにある。精巣・肝臓・筋肉・皮いずれも無毒。全長50センチメートル程度の中型種。
【分布】相模湾以南の太平洋

センニンフグ

センニンフグ

センニンフグ(頭部)

【特徴】 鰓孔が黒く、体の背面に小黒点が散在する。体側に銀白色の帯が走る。卵巣は猛毒、腸は強毒、筋肉、皮、肝臓、脾臓、腎臓等は弱毒である。 全長1メートル以上に達する大型種。
【分布】南日本、インド洋、西太平洋域

モヨウフグ

モヨウフグ

モヨウフグ(腹部)

【特徴】体全体は小さな棘におおわれている。背面から体側にかけて細かい小黒点が密在して網目状をなす。肛門部が黒い。卵巣に猛毒、肝臓・皮は強毒である。全長80センチメートル以上になる大型種。
【分布】茨城県以南、太平洋・インド洋の暖海

参考文献

・一般社団法人東京都食品衛生協会:ふぐ取扱責任者教本(2023年)
・多紀保彦、河野博、坂本一男、細谷和海監修:新訂 原色魚類大図鑑(2005年)

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