新型コロナワクチンの有効性・安全性
予防接種を受けることができない人・注意が必要な人
- 下記にあてはまる方は、ワクチンの接種ができない、または接種に注意が必要です。
- 当てはまるかどうかや、ワクチンを受けて良いか、ご不明な方は、その病気を診てもらっている主治医にご相談ください。
- また、当てはまると思われる方は、必ず接種前の問診時に医師へ伝えてください。
受けることができない人
・明らかに発熱している人(注1)
・重い急性疾患にかかっている人
・ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症(注2)の既往歴のある人
・SARS-CoV-2ワクチン接種後に血小板減少症を伴う静脈もしくは動脈の血栓症を起こしたことがある人(注3)
・毛細血管漏出症候群の既往歴のある人(注3)
・上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある人
(注1)明らかな発熱とは通常37.5℃以上を指します。ただし、37.5℃を下回る場合も平時の体温を鑑みて
発熱と判断される場合はこの限りではありません。
(注2)アナフィラキシーや、全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下等、アナフィラキ
シーを疑わせる複数の症状。
(注3)アストラゼネカ社ワクチンにのみ適用となる項目
注意が必要な人
・抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害(血友病など)のある人
・過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる人
・心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある人
・過去に予防接種を受けて、接種2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた人
・過去にけいれんを起こしたことがある人
・ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある人
妊娠中、又は妊娠している可能性がある人、授乳されている人は、接種前の問診時に必ず医師へ伝えてください。
ワクチンの有効性・安全性(ファイザー社・オミクロン株対応ワクチン)
接種対象者
- 初回(1・2回目)接種を完了した5歳以上の方
有効性について
- 新型コロナウイルス感染症の重症化等の予防を目的として接種します。
- ワクチンを受けた人では、ワクチンを受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した割合が少ないことが分かっています。新型コロナワクチン接種後の中和抗体価と発症予防効果との相関性が報告されており、オミクロン株による新型コロナウイルス感染症に対して従来型の1価ワクチン(従来株)の重症化予防効果等が報告されていることから、オミクロン株に対して高い免疫応答が確認されている本剤(2価ワクチン)の追加接種により、発症及び重症化を予防する効果が期待されています。
- ただし、追加接種を受けても、発症等を完全に予防できる訳ではありません。ワクチン接種にかかわらず、引き続き、適切な感染防止策を行う必要があります。
安全性について
- 主な副反応には、注射した部分の痛み、疲労、頭痛、関節や筋肉の痛み、寒気、発熱等があります。
- 稀に起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。
- また、ごく稀ではあるものの、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。接種後数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら医療機関を受診してください。
- ごく稀ではあるものの、mRNAワクチン接種後にギラン・バレー症候群が報告されています。接種後、手足の力が入りにくい、しびれ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。なお、本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状がある場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談してください。
- 万が一、ワクチンの接種によって健康被害が生じた場合には、国による予防接種健康被害救済制度がありますので、お住まいの各自治体にご相談ください。
(注)詳細については、 「ファイザー社のオミクロン株対応2価ワクチンについて」(厚生労働省ホームページ)をご覧ください。
ワクチンの有効性・安全性(ファイザー社・従来型ワクチン)
接種対象者
- 初回接種(1~3回目):生後6か月~4歳以上の方
- 初回接種(1・2回目):5歳以上の方
- 追加接種(3回目):5歳以上の方
有効性について
新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。本ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約95%と報告されています。)
なお、本ワクチンの接種で十分な免疫ができるのは、2回目の接種を受けてから7日程度経って以降とされています。現時点では感染予防効果は明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります。
安全性について
主な副反応は、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。
また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。
なお、本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。
(注)詳細については、 「ファイザー社の新型コロナワクチンについて」(厚生労働省ホームページ)をご覧ください。
ワクチンの有効性・安全性(モデルナ社・オミクロン株対応ワクチン))
接種対象者
- 追加接種(3回目以降):12歳以上の方
有効性について
- 新型コロナウイルス感染症の重症化等の予防を目的として接種します。
- 本ワクチンを受けた人は受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。新型コロナワクチン接種後の中和抗体価と発症予防効果との相関性が報告されており、オミクロン株によるコロナ感染症の疾患に対して従来型の1価ワクチン(従来株)の効果が報告されていることから、オミクロン株に対して高い免疫応答が確認されている本剤2価ワクチンの追加接種により、一定の発症及び重症化を予防する効果が期待されています。
- ただし、追加接種を受けても、発症等を完全に予防できる訳ではありません。ワクチン接種にかかわらず、引き続き、適切な感染防止策を行う必要があります。
安全性について
- 主な副反応は、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。稀に起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。
- また、ごく稀ではあるものの、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。接種後数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら医療機関を受診してください。
- ごく稀ではあるものの、mRNAワクチン接種後にギラン・バレー症候群が報告されています。接種後、手足の力が入りにくい、しびれ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。
- なお、本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談してください。
- 万が一、ワクチンの接種によって健康被害が生じた場合には、国による予防接種健康被害救済制度がありますので、お住まいの各自治体にご相談ください。
(注)詳細については、 「モデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチンについて」(厚生労働省ホームページ)をご覧ください。
ワクチンの有効性・安全性(武田社ワクチン(ノババックス))
武田社ワクチン(ノババックス)の概要
武田社ワクチン(ノババックス)は、新たに国内で承認された、4例目の新型コロナウイルスワクチンです。
武田薬品工業株式会社が米国ノババックス社から技術移管を受け、国内で生産を行います。
これまでのワクチンとの違い
これまで国内で使用されている、ファイザー社やモデルナ社の「mRNAワクチン」と、アストラゼネカ社の「ウイルスベクターワクチン」とは異なり、本ワクチンは、「組換えたんぱくワクチン」という種類になります。
この技術を使ったワクチンは、すでにB型肝炎などで実用化されていて、広く接種が行われています。
接種対象者
・初回接種(1・2回目):12歳以上の方
・追加接種(3回目以降):12歳以上の方
有効性について
初回接種における臨床試験の結果、オミクロン株が流行する前のデータではあるものの、臨床試験を通じて、約80~90%の発症予防効果が確認されています。また、オミクロン株に対する知見は限定的ではあるものの、接種により中和抗体価が上昇したとの報告があります。
追加接種については、本剤を初回接種(1・2回目)した18歳以上の健康成人を対象に実施された臨床試験では、初回接種後に上昇した中和抗体価はその後経時的に低下するものの、本剤の追加接種(3回目接種や4回目接種)により、2回接種後に比べて高い中和抗体価(3回目接種後は3.5倍、4回目接種後は3.7倍)が得られることが確認されていることから一定の有効性が期待できるとされています。
安全性について
主な副反応は、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。
(注)詳細については、 「武田社の新型コロナワクチン(ノババックス)について」(厚生労働省ホームページ)をご覧ください。
接種後の症状が気になる方へ-副反応かもしれないと思ったらー
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
<接種後7日間に現れた症状(オミクロン株対応2価ワクチン)>
<接種後7日間に現れた症状(武田社ワクチン(ノババックス))>
⇒接種後すぐにアナフィラキシーや血管迷走神経反射が起こる可能性もあります。
東京都新型コロナウイルスワクチン相談センター
接種後に副反応の症状が見られる場合、看護師、保健師等に相談のできるコールセンターを設けています。
(TEL:03-6258-5802)
詳しくは、こちらをご覧ください。
接種を受けた後に副反応が起きた場合の予防接種健康被害救済制度
予防接種は感染症を予防するために重要なものですが、健康被害(病気になったり、障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めて稀ではあるものの、健康被害をなくすことはできないため、救済制度が設けられています。
詳しくはこちらをご覧ください。
お問い合わせ
このページの担当は 東京都福祉保健局感染症対策部防疫・情報管理課(電話03-5320-7574) です。
