接種後の症状(副反応・心筋炎・心膜炎など)
副反応、健康被害、後遺症の違いについて
主な症状 | |
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副反応 | ワクチン接種後に現れる注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状。接種の翌日をピークに発現することが多く、数日以内に回復。 |
健康被害 | ワクチン接種後に起こる極めて稀な、脳炎や神経障害などの重い症状等。 |
後遺症 | 感染時の症状の有無に関わらず、感染から回復した後にも現れる強い倦怠感、味覚・嗅覚障害、せき・たん、呼吸困難、発熱、抜け毛等の症状。 |
接種後の症状が気になる方へ-副反応かもしれないと思ったら-
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。
発現 割合 |
症状 | |||
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ファイザー社 ワクチン |
武田/モデルナ社 ワクチン |
アストラゼネカ社 ワクチン |
武田社 (ノババックス) |
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50%以上 | 接種部位の痛み、疲労 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 | |
10~50% | 頭痛筋、肉痛、悪寒、関節痛 | 筋肉痛、関節痛、悪寒、リンパ節症 | 倦怠感、悪寒、関節痛、吐き気、接種部位の熱感・かゆみ | 圧痛、疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、倦怠感 |
1~10% | 38度以上の発熱、接種部位の腫れ、発赤、リンパ症 | 38度以上の発熱、接種部位の腫れ・硬結、紅斑・発赤 | 発熱、嘔吐、接種部位の腫れ・発赤・硬結、四肢痛、無力症 | 関節痛、悪心・嘔吐、発熱 |
出典:ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチン:特例承認に係る報告書、
アストラゼネカ社ワクチン:バキスゼブリア(アストラゼネカ社)添付文書、
武田社(ノババックス):審査報告書より
その他のワクチン(ノババックス社が開発中のワクチン等)でも、ワクチン接種後に、 ワクチン接種と因果関係がないものも含めて、接種部位の痛みや、頭痛・倦怠感・筋肉痛等の症状がみられたことが論文等で報告されています。(詳細は、副反応に関する審議会資料をご覧ください。)
また、稀な頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生したことが報告されています。アナフィラキシーの報告状況等は、こちらに掲載しています。もし、アナフィラキシーが起きたときには、接種会場や医療機関ですぐに治療を行うことになります。
この他、アストラゼネカ社のワクチンでは、稀に珍しいタイプの血栓症が起きるという報告があります。また、ファイザー社及び武田/モデルナ社のワクチンでは、頻度としてはごく稀ですが、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。血栓症についてはこちら、心筋炎や心膜炎についてはこちらをご覧ください。
なお、3回目接種における安全性については、こちらをご覧ください。
(引用元)厚生労働省ホームページ「新型コロナワクチンQ&A これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。」
ワクチン接種後の副反応への対応方法
接種後に起こりやすい症状の経過や頻度、対応方法について、政府がまとめておりますので、ご確認ください。
「新型コロナワクチン接種後の副反応への対応方法」(令和3年9月1日)
※政府インターネットテレビのサイトに移動します。
接種後の心筋炎・心膜炎について
ファイザー社と武田/モデルナ社のコロナワクチン接種後に、ごくまれに心筋炎・心膜炎を発症した事例が報告されています。特に10代・20代の男性の2回目の接種後4日程度の間に多い傾向があります。
10代・20代の男性と保護者の方へのお知らせ(新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について)(令和3年10月 厚生労働省)
接種後の相談・医療体制、救済制度等のリンク先
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