3回目接種における交互接種について
- 1・2回目接種と異なるワクチンを用いて、3回目接種することを「交互接種」といいます。
- 3回目接種に使用するワクチンは、1・2回目接種に用いたワクチンの種類に限らず、mRNAワクチン(ファイザー社または武田/モデルナ社のワクチン)を用いることが適当であるとされています。
- 日本では現在、いずれのワクチンも薬事承認されており、12歳以上の方を対象に、順次3回目接種が進められています。
- 1・2回目接種において、ファイザー社、武田/モデルナ社、またはアストラゼネカ社のワクチンを受けた場合、3回目接種では、1・2回目接種時に用いたワクチンの種類にかかわらず、ファイザー社または武田/モデルナ社のワクチンのいずれかを使用することが可能です。
- ただし、12歳~17歳の方の3回目接種はファイザー社ワクチンを使用します。
交互接種の効果と安全性
交互接種した場合でも十分な効果と安全性が確認されています。
- 日本では現在、3回目接種に関して、ファイザー社又は武田/モデルナ社のワクチンが薬事承認されていますが、1・2回目接種時に用いたワクチンの種類にかかわらず、どちらのワクチンでも十分な効果と安全性が確認されています。
- 1・2回目接種でファイザー社ワクチンを受けた人が、3回目でファイザー社ワクチンを受けた場合と、武田/モデルナ社ワクチン(※)を受けた場合のいずれにおいても、抗体価が十分上昇することが報告されています。
(※)武田/ モデルナ社ワクチンは、3回目は50 マイクログラム接種することになっていますが、
100 マイクログラム接種した結果が報告されています。
交互接種の効果と副反応(国内での調査報告)
令和4年3月18日に行われた国の検討部会等において、1・2回目ファイザー社ワクチンを接種し、3回目接種で、武田/モデルナ社ワクチンを接種した方の「接種後の健康状況調査」の中間報告がされています。概要は以下のとおりです。
研究参加施設
国立病院機構に属する7施設、地域医療機能推進機構に属する7施設
研究参加施設
1・2回目ともファイザー社ワクチンを接種した上記施設の医療従事者のうち、調査への協力に同意した方
調査報告の概要
抗体価
- 1・2回目接種でファイザー社ワクチンを受けた人が、3回目でファイザー社ワクチンを受けた場合と、武田/モデルナ社ワクチンを受けた場合を比較すると、武田/モデルナ社ワクチンを受けた場合の方が、抗体価が高かった。
(1・2回目)ファイザー社 (3回目)武田/モデルナ社 ⇒ 抗体価は64.8倍
(1・2回目)ファイザー社 (3回目)ファイザー社 ⇒ 抗体価は51.2倍
⇒抗体価はどちらの場合でも上昇した。
- 抗体価の倍率は、3回目の接種から28日後の抗体の値が、接種の直前に比べてどれくらい上昇したかを示したものである。
副反応
- 発熱、頭痛などの副反応は、ファイザー社ワクチンの3回目接種に比べて、武田/モデルナ社ワクチンの3回目接種は頻度が高かった。
- 発熱は、接種1日後の発現頻度が最も高く、接種3日後にはほぼ消失していた。 高齢者の方が、発熱の発現頻度は低かった。
- 両ワクチンとも腋窩痛、リンパ節症(リンパ節腫脹)、リンパ節痛の頻度は2回目接種後に比べて、3回目接種の方が高かった。
- 3回目接種後の副反応は、いずれのワクチンも2回目と同様の症状が見られる。
中間報告の詳細は、厚生労働省ホームページをご確認ください。
注)コミナティ筋注⇒ファイザー社ワクチン
スパイクバックス筋注⇒武田/モデルナ社ワクチン を表します。
両方のワクチンとも、十分な効果と安全性が確認されています。
ご自身のためにも、早く接種できるワクチンから接種いただくことをお勧めします。
10代・20代の男性の方はこちらもご確認ください。(ワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について)
武田/モデルナ社ワクチンでの接種ご検討のお願い
- 2回目の接種を終了した都民の人数と3回目接種に伴う現時点でのワクチンの配分量との関係は下表のとおりとなっており、1・2回目にファイザー社ワクチンを接種した方でも、多くの方に武田/モデルナ社ワクチンを接種していただく必要がございます。
- オミクロン株の感染拡大に伴い、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種の早期接種のご検討をお願いしているところですが、迅速かつ円滑な3回目接種を進めていくため、特に1・2回目の接種をファイザー社ワクチンで受けられた方については、3回目接種においては、武田/モデルナ社ワクチンでの接種のご検討もお願いいたします。
ファイザー社ワクチン | 武田/モデルナ社ワクチン | 合計 | |
---|---|---|---|
2回目接種を終了した都民の人数 | 8,191,926人 | 2,671,502人 | 10,863,428人 |
接種比率 | 75.4% | 24.6% | - |
3回目接種ワクチン配分量 | 6,723,990回 | 7,339,350回 | 14,063,340回 |
配分比率 | 47.8% | 52.2% | - |
過(▲)不足数 | ▲ 1,467,936回分 | 4,667,848回分 | - |
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