このページの先頭です


後遺症

後遺症について

後遺症とは

新型コロナウイルス感染症から回復した後にも、罹患後症状(いわゆる「後遺症」)として様々な症状が見られる場合があります。
WHO(世界保健機関)では「新型コロナウイルスに罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないもの(通常はCOVID-19の発症から3カ月経った時点にもみられる。)」と、後遺症(post COVID-19 condition)について定義しています。

後遺症の頻度(発症割合)


出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第1版」

海外での45の報告(計9,751例)の系統的レビューでは、COVID-19の診断等の後2カ月あるいは、退院等の後1カ月を経過した患者の72.5%が何らかの症状を訴えていました。
別の海外の57の報告(計25万例)の系統的レビューでは、診断あるいは退院後6カ月かそれ以上で何らかの症状を有するのは、54%と報告されています。

年齢、既往症(基礎疾患)、コロナ罹患時の重症度、変異株との関係

都立病院に設置した「コロナ後遺症相談窓口」に寄せられたこれまでの相談データ(以下グラフ)をみると、年齢や既往症(基礎疾患)の有無、コロナ発症時の重症度、変異株(オミクロン株等)に関わらず、相談が寄せられており、若い世代や基礎疾患のない方も後遺症と無縁ではなく、コロナに罹患した全ての方に起こる可能性があります。


出典:第88回 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料(令和4年5月26日)

後遺症の症状

倦怠感や嗅覚・味覚障害など、「コロナ後遺症相談窓口」へ相談者が訴える症状は様々であり、1人の相談者が複数の症状を訴えるケースもあります。また、オミクロン株では咳嗽※(がいそう)が多いなど、変異株(感染時期)により、訴える割合に差異がみられる症状もあります。
※咳嗽=咳(せき)のこと


出典:第88回 東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料(令和4年5月26日)

後遺症対応医療機関・相談窓口

後遺症対応医療機関マップ(医療機関をお探しの方)

都内の後遺症対応医療機関をマップ上に表示して掲載しています。スマートフォンやパソコンから症状等で絞って検索ができます。かかりつけの医療機関での受診が難しい場合など、他の医療機関を検索する際にご活用ください。
後遺症対応医療機関マップのページ

後遺症対応医療機関

都立病院のコロナ後遺症相談窓口

※本相談窓口は、令和6年3月29日(金)の受付をもって終了となります。
都立病院の患者支援センターの「コロナ後遺症相談窓口」では、新型コロナウイルス感染症の治療や療養終了後も、倦怠感や味覚・嗅覚の異常、咳嗽※(がいそう)などの症状がある方からの受診や医療に関する相談に対応しています。 ※咳嗽=咳(せき)のこと    

都立病院のコロナ後遺症相談窓口のページ

医療以外の各種相談窓口

コロナ後遺症に関する相談は、症状や受診などの医療的な相談以外にも、後遺症による失業や生活困窮等といった生活全般の相談など多岐にわたります。
心の相談・労働など各分野の相談窓口をまとめた「各種相談窓口リスト」を作成しましたので、医療的な相談以外の必要が生じた場合にぜひご活用ください。

新型コロナ全般に関する相談窓口

新型コロナ全般に関する各種相談窓口等については、こちらをご覧ください。

公的支援に関する情報

労災保険(厚生労働省リーフレット「職場で新型コロナウイルスに感染した方へ」)

職場の業務によって新型コロナウイルスに感染した場合、労災保険給付の対象となる場合があるほか、症状が持続し(罹患後症状が有)、療養等が必要と認められる場合も保険給付の対象となる場合があります。

東京労働局のページ

後遺症に関するリーフレット等

※ 引用・参照している文献は、各リーフレット等作成時の最新版です。その後、改訂されている場合がありますので、ご確認の上、ご利用ください。

新型コロナウイルス感染症 保護者向け後遺症リーフレット 令和5年9月発行 

子供も、コロナ感染後の後遺症と無関係ではなく、症状により、それまでの日常・学校生活が送れなくなることがあります。
東京iCDC後遺症タスクフォースでは、保護者向けに、子供の後遺症に関するQ&Aや、後遺症の症状と症状がある場合の対応等をまとめたリーフレットを作成しました。

注:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A」の改訂に伴い、本リーフレット中面左のQA2問目について、出典の記載を下記のとおり修正しました(令和6年1月17日)。
 <修正後>
 ※出典:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A Q12
 <修正前>
 ※出典:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A Q8

おもて
表紙・裏表紙

なか
中面

新型コロナウイルス感染症 教職員向け後遺症ハンドブック 令和5年9月発行 

上記の保護者向けリーフレットと併せて、子供の後遺症を理解し、回復に向けた支援ができるよう、教職員向けに、後遺症が疑われる児童・生徒の事例と回復へのポイント、学校生活に戻るためのステップ・配慮の具体例をまとめたハンドブックを作成しました。
*東京iCDC専門家による解説動画を掲載

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。児童・生徒の支援のための新型コロナウイルス感染症 後遺症ハンドブック(デジタルブック)

※ デジタルブックでは、リンク先ページの閲覧に加え、ペンや付せんの機能をご利用いただけます。

※ PDF版では、iconマークやQRコード等をクリックすることで、リンク先ページを閲覧できます。

おもて
表紙

ほんぶん
本文(抜粋)

解説動画は、以下のリンクからご覧いただけます。
小児のコロナ後遺症(コロナ罹患後症状)~症状編~(約10分)

堀越 裕歩先生(東京iCDC後遺症タスクフォースメンバー、東京都立小児総合医療センター 総合診療部感染症科、免疫科 部長)

小児のコロナ後遺症(コロナ罹患後症状)~対応編~(約10分)

新型コロナウイルス感染症 企業向け後遺症リーフレット 令和5年6月発行

後遺症に悩む方が治療と仕事の両立ができるよう、後遺症に関する企業の理解を深める一環として、企業向けリーフレットを作成しました。
労働者に見られる症状例や職場における支援の流れとポイント、職場における配慮事例等を掲載しております。
*東京iCDC専門家による解説動画を掲載

表紙
表・裏表紙

内容
中面

解説動画は、以下のリンクからご覧いただけます。

コロナ後遺症の概要と注意点(ダイジェスト版・約10分)

平畑 光一先生(ヒラハタクリニック院長)
コロナ後遺症の概要と注意点(詳細版・約30分)平畑 光一先生(ヒラハタクリニック院長)
職場におけるコロナ後遺症への配慮のポイント(約30分)五十嵐 侑先生(産業医科大学災害産業保健センター講師)

新型コロナウイルス感染症 後遺症リーフレット(第2版) 令和4年9月発行

新型コロナウイルス感染症の「後遺症」の実態を周知するため、リーフレットを作成しました。
後遺症は、社会的に十分認知されていない状況にあり、本リーフレットを通じて、新型コロナウイルス感染後に様々な症状で苦しむ方々や、その周囲の方々に後遺症の可能性があることを知ってもらい、医療機関や相談窓口等につなげることを目的としています。
症状やデータ等を、イラストを中心に分かりやすくご紹介していますので、ぜひご活用ください。

表紙
表・裏表紙

内容
中面

東京iCDC専門家ボードによる後遺症に関する分析報告

オミクロン株の分析

デルタ株以前の分析

医療機関向け情報

コロナ後遺症オンライン研修会 ~令和5年度後遺症タスクフォースの取組の報告と治療の最新情報~ (令和6年3月3日開催)

東京都では、令和5年度の東京iCDC後遺症タスクフォースの取組や、コロナ後遺症の症状の1つであるブレインフォグに対するrTMSの効果、漢方・鍼灸による治療などの取組について、専門医から解説いただく研修会を開催しました。
開催チラシ(PDF:333KB)
※後日、研修会動画を公開予定です。

コロナ後遺症オンライン研修会 ~後遺症の最新情報と様々な診療現場からの報告~ (令和5年12月17日開催)

東京都では、後遺症の更なる理解や診療に資する情報提供の観点から、後遺症研究の最新情報と診療現場での実際、後遺症患者も含めた在宅診療における地域連携に加え、他の感染症の患者も増える時期のコロナ診療における留意点等について、第一線で活躍する医師による研修会を開催しました。

開催チラシ(PDF:177KB)

動画は、以下のリンクからご覧いただけます。
開会挨拶賀来 満夫 先生 (東京iCDC所長 東北医科薬科大学医学部特任教授・東北大学名誉教授)
発表(1) 新型コロナ後遺症の国際的な動向アップデート小坂 健  先生 (東京iCDC後遺症タスクフォース座長 東北大学大学院教授)
発表(2) 新型コロナ後遺症の診断・治療の実際平畑 光一 先生 (東京iCDC後遺症タスクフォースメンバー ヒラハタクリニック院長)
発表(3) 新型コロナ後遺症等の患者を支える地域連携田代 和馬 先生 (ひなた在宅クリニック山王院長)
発表(4) 冬季の新型コロナ感染症等の診療における留意点永井 英明 先生 (東京iCDC専門家ボードメンバー 国立病院機構東京病院感染症科部長)
質疑 

オンライン研修会 ~子供のコロナ後遺症の現状と対応~ (令和5年10月1日開催)

東京都では、子供の後遺症の理解促進に向け、日々診療にあたる医師による最新の知見や診療の実際に加え、学校現場における児童・生徒への対応等に関する情報を提供するオンライン研修会を開催しました。

開催チラシ(PDF:703KB)

動画は、以下のリンクからご覧いただけます。
開会挨拶賀来 満夫 先生 (東京iCDC所長 東北医科薬科大学医学部特任教授・東北大学名誉教授)

発表(1) 小児のコロナ後遺症の疫学及び当学での診療(※)

勝田 友博 先生 (聖マリアンナ医科大学 小児科学教室 准教授)
発表(2) 小児のコロナ後遺症の診療の実際堀越 裕歩 先生 (東京iCDC後遺症タスクフォースメンバー 東京都立小児総合医療センター総合診療部 感染症科 免疫科 部長)
発表(3) 教育現場におけるコロナ罹患後に体調等に不安のある児童・生徒への対応について堀口 俊英 氏 (東京都教育庁指導部 主任指導主事)
質疑 

※ 音声が聞き取りづらい箇所がございます。申し訳ありませんが、ご了承ください。

後遺症オンライン研修会(令和5年6月25日開催) 

東京都では、後遺症に関する更なる理解や情報共有の観点から、最新の研究内容や診療に係る知見のほか、後遺症に悩む患者への職場復帰支援のアプローチに関する情報を提供するオンライン研修会を開催しました。

開催チラシ(PDF:356KB)

動画は、以下のリンクからご覧いただけます。
開会挨拶賀来 満夫 先生(東京iCDC所長 東北医科薬科大学医学部特任教授・東北大学名誉教授)
発表(1) 海外における罹患後症状の状況アップデート小坂 健 先生 (東北大学大学院 教授)
発表(2) 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状の現状森岡 慎一郎 先生(国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター 国際感染症対策室 医長)
発表(3) 罹患後症状と産業医学的アプローチ

立石 清一郎 先生(産業医科大学 災害産業保健センター 教授)
五十嵐 侑 先生 (産業医科大学 災害産業保健センター 講師)

質疑 

後遺症事例検討会(令和5年5月28日開催) 

東京都では、後遺症対応医療機関同士の連携促進を図る観点から、後遺症対応医療機関の医師を対象に、診療における課題や効果的な治療方法のほか、新型コロナ罹患者の職場復帰・就労支援を議題としたグループワーク形式の事例検討会を開催しました。

開催チラシ(PDF:306KB)

動画は、以下のリンクからご覧いただけます。

【事例1】コロナ後遺症における診療の課題、診療が困難な事例

平畑 光一先生(ヒラハタクリニック 院長)
【事例2】就業に支障があるコロナ後遺症の患者事例

吉川 徹先生(労働安全衛生総合研究所 統括研究員)
五十嵐 侑先生(産業医科大学災害産業保健センター 講師)


後遺症オンライン研修会(令和4年11月20日開催) 

東京都では、医療従事者等の皆様に新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)の診療についての理解を深めていただくため、オンライン研修会を開催しました。後遺症への対応は、現在は対症療法が中心でありますが、医療機関によっては様々な取組が行われています。本研修会では、後遺症に関する更なる理解や医療機関同士の情報共有の観点から、後遺症に対応している医療機関の現場医師を講師に、効果的な治療方法、検査等について情報を提供しています。以下のリンクから当日の様子を動画で閲覧可能ですので、是非御覧ください。

開催チラシ(PDF:297KB)

動画は以下のリンクよりご覧いただけます。

東京iCDC後遺症タスクフォースの取組

小坂  健 先生(東京iCDC後遺症タスクフォース座長 東北大学大学院歯学研究科 災害科学国際研究所 教授) 

診療所におけるコロナ後遺症診療の実際

平畑  光一 先生(ヒラハタクリニック 院長)

コロナ後遺症に対する上咽頭擦過療法について

茂木立 学 先生(もぎたて耳鼻咽喉科 院長) 

小児における罹患後症状への診療

堀越 裕歩 先生(東京都立小児総合医療センター感染症科 医長)

質疑


後遺症オンラインセミナー(令和4年7月31日開催)

東京iCDC後遺症タスクフォースでは、医療従事者等の皆様に新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)の実態や診療についての理解を深めていただくため、オンラインセミナーを開催しました。本セミナーでは、専門家や後遺症治療に当たっている医師等を講師に、後遺症の実態や治療方法等、最新の知見や情報を提供いたしました。以下のリンクから当日の様子を動画で閲覧可能ですので、是非御覧ください。

開催チラシ(PDF:379KB)

動画は以下のリンクよりご覧いただけます。

開会挨拶

賀来 満夫 先生 (東京iCDC所長 東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授・東北大学名誉教授)

基本講演「コロナ後遺症の国際的な動向」

小坂  健 先生 (東京iCDC後遺症タスクフォース座長 東北大学大学院歯学研究科 災害科学国際研究所 教授) 

発表(1)国立国際医療研究センターでのコロナ罹患後症状に対する取組

森岡 慎一郎 先生(国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター総合感染症科医療教育部門 副部門長)

発表(2)コロナ後遺症に対する漢方治療の有用性 ※1

小田口  浩 先生(北里大学東洋医学総合研究所長) 

発表(3)Brain Fogに対する脳血流評価とrTMSによる治療効果について ※2

土田  知也 先生(聖マリアンナ医科大学 総合診療内科 医長)

発表(4)診療所におけるコロナ後遺症診療の実際

平畑  光一 先生(ヒラハタクリニック院長)

質疑

 

※1 本動画については、セミナー後、後日最新の情報に更新して再収録したものを掲載しております。
※2 本動画内でご紹介しておりますBrain fogに対するrTMSですが、動画の公開時点で、rTMSの初回予約まで2か月待ちとなっていました。最新の状況につきましては、ご確認いただきますようお願い申し上げます。

コロナ後遺症対応医療機関の公表

都内の「コロナ後遺症対応医療機関」を以下のページに掲載しています。
※ページ内の「新規登録フォーム」から御登録いただくことで、掲載情報に追加されます。
コロナ後遺症対応医療機関のページ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント

本手引きは、厚生労働省がCOVID19 の診療のアプローチやフォローアップ方法について、医療従事者等の助けとすることを目的に、専門家が知見をとりまとめている「診療の手引き」の別冊として、罹患後症状について最新の科学的な知見等を盛り込み、臨床現場において活用いただけるようとりまとめたものです。
産業医学的アプローチ(労災申請に関する留意事項等)についても、記載されています。
厚生労働省のページ

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader (新規ウインドウで開きます。)Adobe Acrobat Reader のダウンロードへ

お問い合わせ

このページの担当は 感染症対策部調査・分析課(03-5320-4213) です。

本文ここまで


以下 奥付けです。