薬剤科の紹介

薬剤科では、センター全体の医薬品安全を実現するため、様々な業務に取り組んでいます。主な業務は、調剤、製剤、医薬品管理、病棟薬剤業務、医薬品情報管理（DI）、チーム医療参加、相談対応です。

主に入所者の調剤を行っています。
府中療育センターは重症心身障害児(者)の施設であり、ほとんどの入所者が医薬品を使用しています。咀嚼や嚥下にハンデを持つ方が多く、そのような方が安全に服薬できるよう、個々の状態に沿ったきめの細かい調剤を行っています。散剤調剤が全体の8割を占めるため、散剤調剤ロボットを導入し、正確で効率的な調剤を行っています。
また、電子カルテと調剤支援システムで薬歴や検査値を確認し、用法用量や相互作用のチェックを実施しています。当院の外来は院外処方箋で対応しているため、調剤は院外の保険薬局でお願いしていますが、処方データは薬剤科でチェックし、安全管理をサポートしています。

院内製剤業務では、錠剤の粉砕や脱カプセルによる散薬の予製や、市販されていない外用剤の調製などを行っています。

院内に医薬品を安定的に供給するため、適正な在庫管理を行っています。病棟配置の医薬品や救急カートの管理状況を定期的に確認しています。院内の医薬品管理に薬剤師が直接関わることで、誰もが安全に治療を受けられる環境を作るとともに、無駄のない医薬品管理を行うことで、センターの経営にも貢献しています。

短期の利用者入所時には、薬剤師が病棟での入所時面談に立ち会い、服用されている医薬品の内容を確認します。また、医薬品安全使用のための情報を病棟スタッフへ伝え、入所者が安全安心に入所生活が送れるようサポートします。

医薬品が適正に使用されるように、定期的に医薬品情報誌(ＤＩ誌)を発行しています。緊急安全性情報などの薬に関する重大な情報を迅速に提供しています。
また、薬事委員会の事務局として、委員会の運営や院内採用医薬品の情報管理を行っています。

院内の各種チーム医療、委員会活動に参加しています。
栄養支援チーム（NST）、院内感染制御チーム（ICT）、緩和ケアチーム（PCT）、摂食嚥下ワーキンググループ、呼吸サポートチーム、痙縮治療チーム（FKT)、褥瘡対策委員会等に参加しています。回診やカンファレンスへの参加、職員や利用者向けの情報提供、講習会開催等、医薬品担当者としての役割を担っています。

薬剤科では、おくすり相談室を設置し、利用者やご家族からの相談にも応じています。

薬剤師・薬学部の学生の皆様へ
個別見学や都庁インターンシップなどを通じて、療育施設における薬剤師の仕事を紹介しています。
ご興味のある方は、薬剤科までご連絡ください。

問い合わせ先　府中療育センター　042-323-5115代表
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 担当者　薬剤科長