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お役立ちコラム①(IgEとIgG)

最終更新日:平成29年4月26日 | 公開日:平成29年4月21日

抗体検査で何が分かるの? 〜IgEとIgG〜

抗体と抗原イラスト

特異的IgE抗体

IgE抗体が抗原(アレルゲン)と結びつくと、アレルギー症状が引き起こされます。そのため、様々な抗原に対する特異的IgE抗体を調べることで、アレルギーの原因となり得る物質を知ることができます。
しかし検査でIgE抗体の存在が証明されても、抗原への「感作*」を示すものの、それが必ずしも発症に関っていることの証明にはなりません。このため、あくまでも食物アレルギーの診断の補助として参考にされています。

*感作:免疫の仕組みにより体内でIgE抗体が作られ、皮膚や粘膜にあるマスト細胞の表面にくっつき、ダニや花粉、食物などの抗原が再び入り込んでくるのを待っている状態。

特異的IgG抗体

最近、インターネット等に、「簡単な血液検査でIgG抗体を測定すると遅延型食物アレルギーを診断できる」「IgG抗体が陽性だった食品を除去するとダイエットに有効」といった情報が一部で掲載されています。
しかし、食物特異的IgG抗体は食物アレルギー症状のない方でも検出されるため、食物アレルギーの診断に用いることはできません。IgG抗体の結果を根拠に制限する食品が多品目に及ぶ場合は、栄養の偏りなどによる健康被害を招く恐れもあります。
「遅延型食物アレルギー」の診断は、丁寧な問診の上で、除去・負荷試験を行う必要があります。この診断については、経験豊富なアレルギー専門医に相談しましょう。
(日本小児アレルギー学会「食物アレルギー診療ガイドライン2016」を参考に作成)

このページは東京都 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 環境情報担当が管理しています。

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